Oniyome Stock Exchangeの掲示板

>>16568

おおおおtadさん！レスありがとうございます！！
OniyomeStockExchangeはtadさんを始め詳しい方が多く、
どこよりまとまってる投資のポータルサイトとしてブックマークさせていただいてました
tadさんはデータ分析のお仕事をされているのでしょうか？
豊富なデータ量と見やすい図表で、いつも尊敬の念をもって利用させていただいてました
これからよろしくおねがいします


一つ補足ですが、雇用情勢がいいのになぜ株価が伸びなくなるのか？という点について

企業業績の拡大トレンドは、完全雇用とともに終わります
完全雇用と言っても、いつ雇用拡大が終わるかわからないじゃないか
失業率も3.6→3.5→3.4・・とずっと低下するかもしれない
NFPだって16万人台で陰りがないじゃないかと思われるかもしれませんが、
此処から先の雇用拡大は、企業利益に貢献しなくなってきます

これはNAIRU（インフレ非加速的失業率）の概念が参考になると思います
完全雇用に達したこのあたりで求職している人は”それなりの人”です
アメリカは移民の国であり、英語能力に不安のある人も少なくありません

日本でも東京在住の人は経験していると思いますが、人手不足の中、
コンビニやスーパー、牛丼店などでは、外国人スタッフの方が多い状況です
彼らは研修を終え一通りの業務はできますが、少しイレギュラーなことがあるとすぐに日本人スタッフを呼びに行きます
そんな彼らも最低賃金以上を受け取りますが、彼らが生み出した付加価値が賃金に見合うかと言うと微妙になってきます
日本人スタッフなら3人で回すところを、外国人スタッフなら4人必要かもしれません

NAIRUはこれをインフレという概念で捉えていますが、インフレになるかどうかは状況次第であり、
概念の中心は「完全雇用に近づくと、低スキルの人しか雇えなくなる」というところにあります

以下に松屋フーズの業績を添付しますが、人手不足になってきた2017年以降、売上は上がっても利益は減少しています
労働者が生み出す付加価値より小さな賃金を支払うから、企業は利益を上げることができます
付加価値と賃金が同レベルになってしまえば、企業の利益成長は止まります

上記はあくまで経済的な効率性の議論であり、道徳や倫理感とはまた別の話しです
不快な点があればご容赦ください