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三井松島ホールディングス(株)【1518】の掲示板 2015/04/29〜2019/03/04

三菱商事:息吹き返す豪石炭事業、コスト4割削減-市況高騰も追い風
2016-12-19 03:22:19.490 GMT


【記者:鈴木偉知郎、Stephen Stapczynski】
    (ブルームバーグ):三菱商事のオーストラリアでの石炭事業
の業績が急回復している。今期(2017年3月期)には人件費などのコス
トをピーク時の12年度比で約4割削減できる見通し。市況回復も重な
り、株式市場では同社の今期純利益を会社予想3300億円を上回る4000億
円に達するとの見方も出ている。

    「2年ぐらい前にもうMDPは終わったと言われたが、まだま
だ終わってはいない」。金属グループCEOの西浦完司常務執行役員は
ブルームバーグのインタビューで、こう反転攻勢を期した。MDPとは
主に製鉄用の原料炭事業を英豪系BHPビリトンと共同で手掛ける豪子
会社の三菱デベロップメントを指す。

    中国の資源爆食を背景に商品市況が軒並み急騰した09年3月期
には、1900億円もの利益を生み出した主力事業。市況上昇でコストをか
けて増産しても利益は拡大していたが、中国の成長鈍化が明らかとなっ
た12年以降には資源価格も下落。直近では今年1-3月まで4四半期連
続の赤字と低迷した。

    その間取り組んだのがコストを削減した上での生産量の拡大。
鉱山現場で働く従業員をぎりぎりまで削減し、違約金を払ってでもより
安い採掘請負業者へと切り替えた。鉱山機械のメンテナンスの頻度も安
全に支障が出ない範囲で減らし、ダンプトラックのタイヤのすり減り方
についても、どのルートをどの速度で走れば最も長持ちするのか研究す
るなど「ありとあらゆることを行った」という。

    15年度は12年度比で35%のコスト削減を実現。それでも利益を
出せない水準にまで市況は下落した。16年度はさらに前年度比10%のコ
ストを削った。MDPの損益は4-9月に223億円の黒字(前年同期
は135億円の赤字)へと改善。今期はMDPを含めた金属グループ全体
の資源事業で約200億円のコスト削減効果を見込む。