安藤ハザマ【1719】の掲示板 2016/05/01〜2016/11/30

福島の除染土壌の輸送を安全に−安藤ハザマがシステム開発
2016/10/21 日刊工業新聞

安藤ハザマは、２０１１年３月に起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けた福島県内の除染作業で、除去した土壌を安全に輸送管理する「安藤ハザマ　フレコン輸送管理システム」を開発した。除去土壌を詰めたフレキシブルコンテナバッグ（フレコン）の履歴管理（トレーサビリティー）を確保し、輸送車両をリアルタイムで管理できる。環境省が発注した中間貯蔵施設への輸送工事（福島県大熊町）で適用した。

新システムは除去土壌の管理情報を、仮置き場でフレコンに取り付けるタグと関連付けてトレーサビリティーを確保する。車両への積み込み前、輸送中、中間貯蔵施設での保管など、全工程でフレコンと輸送車両を統括的に管理可能。輸送時は全地球測位システム（ＧＰＳ）で輸送車両と輸送物の位置をリアルタイムで監視する。積みこみや搬出などの作業状況も監視できる。

安藤ハザマはこれまでの除染作業で、１００万袋を超えるフレコンや作業員の管理などを実施。そのノウハウと情報通信技術（ＩＣＴ）を組み合わせ、新システムを開発した。