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東洋紡(株)【3101】の掲示板 2016/06/29〜2018/04/05


東洋紡、遺伝子検査用の試薬、がん進行度、血液で確認――医療など多角化に力、海外展開も加速へ。



 東洋紡の祖業は繊維事業。しかしこれまでの海外品との激しい価格競争を経て、汎用品のような不採算分野については縮小を続けてきた。同時に他の事業の多角化を進め、液晶パネル用フィルムやエアバッグ用基布、淡水化用の水処理膜などを伸ばしてきた。
 近年力を入れている事業の1つはヘルスケア事業で、診断用の酵素や医療機器などの高付加価値製品を拡大している。背景には同社が長年培ってきた酵素技術がある。同社は繊維の製造工程で用いる薬剤を無毒化するため、排水処理の技術として酵素を用いてきた。この技術を応用することで、酵素分野の事業化につなげたという。
 遺伝子検査用の試薬以外に神経の再生を促す医療器具、骨を再生するための誘導材の開発なども進める。ヘルスケア事業は2016年3月期の連結売上高3478億円の約8%に上り、利益率も高く、今後の成長の柱の一つに位置づける。
 海外展開も加速する。エアバッグ用の原糸は製造会社の買収などで世界シェアを4割に拡大したが、ヘルスケア事業でも神経再生用の医療器具で米国販売の申請を進めるなど海外展開を拡大していく。