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日本ゼオン(株)【4205】の掲示板 2015/04/28〜2017/11/06

◎日本ゼオン、「カーボンナノチューブ」でゴム複合材シート開発=単層で初の製品化

時事通信
 極細の筒状炭素分子「カーボンナノチューブ」(CNT)を使い、パソコンやスマートフォンなどの集積回路で発生する熱を効率よく逃がすゴム複合材シートを開発したと、化学大手日本ゼオン<4205>が10日発表した。2017年度末にも販売する。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業の一環で、量産した高性能な単層CNTの初の製品化となる。
 CNTは1991年に飯島澄男NEC<6701>特別主席研究員(名城大終身教授)が発見した。ノーベル賞級の成果と評価されており、構造は単層と長ネギのような多層の2種類ある。電気的な性質や強さ、軽さ、熱伝導性などは既存の炭素繊維より優れるが、量産技術や製造コストがネックとなり、産業応用があまり進まなかった。
 産業技術総合研究所が2004年、単層CNTの量産技術を開発し、日本ゼオンは昨年11月、山口県周南市に量産工場を建設。ゴムに炭素繊維と少量の単層CNTを混ぜた複合材シートの製品化にこぎ着けた。
 現在はパソコンなどの集積回路と放熱部材の接合部に金属などの粒子を混ぜたグリースを塗っているが、このシートを挟むだけで済むようになる。(了)