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アンジェス(株)【4563】の掲示板 〜2015/04/28

allovectinの自社引取り、再Ⅲ相試験組み直し検討のIRが必要だろう。

他の事例でいくと切除不能の化学療法抵抗性のメラノーマに対し、BMSのイピリムマブは下記のような方法でⅢ相試験を行い、FDAとEMAに承認をもらってる。要はVicalが単なるバイオベンチャーでレギュラトリーサイエンスのプロ、がん専門家がいないことがよくわかる。

がんのオーソドックスな開発はたしかにPhase1は安全性と忍容性(副作用との兼ね合いでどこまでの用量上げて使えるか)を調べ、Phase2では対象がん患者に有効性と安全性(実際に小さくなるか、+副作用のデータの追加上乗せ)、Phase3では標準治療との非劣性、優越性(標準治療と比べ劣ってないか、あるいは上乗せできるかなど)を調べるが、、、、

当初allovectinのPhase2の結果はかなりいいものが出ていた。そしてその対象は化学療法抵抗性(化学療法後の再発性)のメラノーマ患者。
しかしPhase3では標準治療との比較のため、化学療法vs免疫療法といういびつな縮図(欲かいて第一選択療法にしたいと思ったのか?)になり、その対象が化学療法歴なしのメラノーマ患者でTMZあるいはDACとの比較じゃ、最初から選択基準が違うし、目的も異なる。
つまり、FDAの言われるがままにⅢ相試験を組み、反論もせず、標準治療の化学療法との対決じゃ、これではP3でかなり失敗する確率が高いし、それでコケた。
ターゲットをもう一度P2と同じ化学療法抵抗性(化学療法後の再発性)のメラノーマ患者に戻してFDAとしっかり再協議し、BMSのYERVOY(イピリムマブ)やgp100ペプチドワクチンあたりとIL-2などの併用も加味してセカンドライン療法としての非劣性デザインを組み直せば成功する可能性がある。

allovectinのもう一度再Ⅲ相試験組み直し検討してみたらよい。

※BMSの事例

前治療のある悪性黒色腫に対し、(A)ipilimumab+gp100(メラノーマに発現している抗原ペプチド)、(B)ipilimumab+placebo、(C)gp100+プラセボ3群比較の臨床試験である。ipilimumabはT細胞上のCTLA4に対する抗体でこれをブロックすることによりT細胞上のCD8と抗原提示細胞(APC)上とのB7が効率よく結合しT細胞機能が亢進すると考えられている。この3群比較では(C)群に対し(A)群及び(B)群では有意にOSが延長したが、(A)群及び(B)群では差がなく、むしろgp100を含まない(B)群のOSが良好な傾向を示した(無増悪生存期間:PFSも同じ)。即ちipilimumabを投与した場合、gp100を投与する意義はないと思われる(図1、表1)。この成績に基づき米国のBristol Myers Squibb社(BMS)ではFDA、EMEAに承認申請を行っている。

アンジェス(株)【4563】 allovectinの自社引取り、再Ⅲ相試験組み直し検討のIRが必要だろう。  他の事例でいくと切除不能の化学療法抵抗性のメラノーマに対し、BMSのイピリムマブは下記のような方法でⅢ相試験を行い、FDAとEMAに承認をもらってる。要はVicalが単なるバイオベンチャーでレギュラトリーサイエンスのプロ、がん専門家がいないことがよくわかる。  がんのオーソドックスな開発はたしかにPhase1は安全性と忍容性(副作用との兼ね合いでどこまでの用量上げて使えるか)を調べ、Phase2では対象がん患者に有効性と安全性(実際に小さくなるか、+副作用のデータの追加上乗せ)、Phase3では標準治療との非劣性、優越性(標準治療と比べ劣ってないか、あるいは上乗せできるかなど)を調べるが、、、、  当初allovectinのPhase2の結果はかなりいいものが出ていた。そしてその対象は化学療法抵抗性(化学療法後の再発性)のメラノーマ患者。 しかしPhase3では標準治療との比較のため、化学療法vs免疫療法といういびつな縮図(欲かいて第一選択療法にしたいと思ったのか?)になり、その対象が化学療法歴なしのメラノーマ患者でTMZあるいはDACとの比較じゃ、最初から選択基準が違うし、目的も異なる。 つまり、FDAの言われるがままにⅢ相試験を組み、反論もせず、標準治療の化学療法との対決じゃ、これではP3でかなり失敗する確率が高いし、それでコケた。 ターゲットをもう一度P2と同じ化学療法抵抗性(化学療法後の再発性)のメラノーマ患者に戻してFDAとしっかり再協議し、BMSのYERVOY(イピリムマブ)やgp100ペプチドワクチンあたりとIL-2などの併用も加味してセカンドライン療法としての非劣性デザインを組み直せば成功する可能性がある。  allovectinのもう一度再Ⅲ相試験組み直し検討してみたらよい。  ※BMSの事例  前治療のある悪性黒色腫に対し、(A)ipilimumab+gp100(メラノーマに発現している抗原ペプチド)、(B)ipilimumab+placebo、(C)gp100+プラセボ3群比較の臨床試験である。ipilimumabはT細胞上のCTLA4に対する抗体でこれをブロックすることによりT細胞上のCD8と抗原提示細胞(APC)上とのB7が効率よく結合しT細胞機能が亢進すると考えられている。この3群比較では(C)群に対し(A)群及び(B)群では有意にOSが延長したが、(A)群及び(B)群では差がなく、むしろgp100を含まない(B)群のOSが良好な傾向を示した(無増悪生存期間:PFSも同じ)。即ちipilimumabを投与した場合、gp100を投与する意義はないと思われる(図1、表1)。この成績に基づき米国のBristol Myers Squibb社(BMS)ではFDA、EMEAに承認申請を行っている。

  • >>95371

    俺ならこうデザインを組む。

    米国に一時的拠点を置き、Vicalが開発しないなら、欧米アジア日本の独占的開発権及び販売権を全て受領し、FDAに今回の結果とともに再開発戦略の後期Ⅲ相Consultationを実施、P2と同じ免疫能を有する化学療法抵抗性(化学療法後の再発性)のメラノーマ患者を対象に、BMSのYEABOYとの兼ね合いで、3arms(群)の(A)allovectin+placeboグループ、(B)YERBOY+placeboグループ、(C)allovectin+YEABOYグループに分け、(A)vs(B)による非劣性、(A)vs(C)によるallovectin上乗せ効果(山田社長も言及している)を調べる優越性の両方(保険)見るO’Brien&Fleming法による2回中間解析含むアダプティブデザインを組んで挽回する。
    これなら3群ともに全ていずれかの治療に割付られるため、患者倫理的配慮にも問題がない。

    また各イベントの情報量が今回失敗したⅢ相AIMM試験までにかなりあるので、エンドポイントは客観的病勢コントロール率、生存期間で。
    FDAとは再度SPA、ファストトラックをもらえるようにしっかり協議する。(オーファンは既に取得済)
    臨床開発のオペレーションは、有力どころCROに依頼し、アドバイザーにはメラノーマ専門の先生のみならず、米国アドバイザーに米国有力統計家、日本側アドバイザーに日本統計界の大御所大橋靖雄先生や京大の元FDA川上浩司先生の2人に依頼する。

    これらを踏まえて予算、見積もりを組み、再度増資が必要ならその旨もきちんと説明した上でのIRを発表する。

    アンジェスが今度の件を無かったことのようにするためには、これしかないように思えるが、、、