ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

コニカミノルタ(株)【4902】の掲示板 2016/11/03〜2017/07/03

コニカミノルタは意外な「ESG」銘柄
証券部 押切智義
2017/1/5 5:30日本経済新聞 電子版

 円安の追い風が効く、欧州関連株――。複写機大手、コニカミノルタの株式市場でのイメージといえば、これまではそんなところ。そこに、新たな装いが加わった。「ESGの優等生」だ。

 上昇基調にあった株価は4日、一時1196円と昨年1月5日以来の高値を付けた。2016年4~9月期決算を発表した10月31日から4日終値(1194円)までの上昇率は27%と日経平均株価(12%)を上回る。決算で主力の複合機の販売の底堅さが確認され、円安による業績改善期待が大きいことが理由だが、人知れず取り組んできたESG投資を呼び込むための施策も見逃せない。

 ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、統治(Governance)の頭文字を組み合わせた造語。欧米の公的年金基金や機関投資家の間では投資対象企業を選ぶ際に、環境や社会問題への取り組み、コーポレートガバナンス(企業統治)体制など非財務的な要因を考慮するスタイルが広がりつつあり、これを「ESG」投資と呼ぶ。世界の運用資産は2300兆円程度に及ぶともされる。日本でも年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がESG投資を取り入れる方針を示して注目が高まっており、ESG関連の投資信託の設定も増えている。
「環境に結びつく技術は他にないか」「どんなビジネスメリットがあるのか」――。先月19日、同社が初めて開いたESGをテーマにした説明会。集まった約50人のアナリストや投資家が矢継ぎ早に質問をしていた。話題は環境問題への取り組みから、働き方改革まで多岐にわたる。

コニカミノルタは03年、旧コニカと旧ミノルタが経営統合して発足した。設立当初から委員会等設置会社に移行し、経営の監督と執行の分離を追求してきた。現在は合計10人の取締役のうち4人を独立社外役員が占める。発足当初から取締役会評価も続けており、コーポ―レートガバナンスでは先進的な取り組みで知られる存在だ。