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コニカミノルタ(株)【4902】の掲示板 2016/11/03〜2017/07/03

車載用途が本命に 市場規模25年、6800億円に拡大
2017/1/31付日本経済新聞 朝刊

 有機ELパネルを白色発光体の機能に絞って照明として使う用途は、2000年代後半から徐々に広がっている。面で発光し、照度を上げてもまぶしさを感じにくい特性から、室内のインテリア照明などに採用されてきた。これまでは価格の高さが普及の足かせになってきたが、車載用途は有機EL照明の本命になる可能性を秘める。

 有機EL照明は、価格が常に問題になってきた。同時期に市場に浸透した発光ダイオード(LED)照明に比べ、価格差は数十倍に及ぶ。用途を広げようとしたコニカミノルタは、店頭販促(POP)や海外の高級グリーティングカード向けを提案してきたが、市場は限定的だ。

 調査会社の富士経済によると、15年の国内有機EL照明の市場規模は5億円に満たない。収益性の低さから、パナソニックは出光興産と共同出資した照明用有機ELの製造会社を14年に清算している。

 半面、デザイン性を高めたい自動車メーカーからの引き合いは強まっている。韓国調査会社、UBIリサーチによると、16年に約125億円だった照明用有機ELパネルの市場規模は、25年に約6800億円に拡大する見通しで、市場規模の半分ほどを車載用が占めるという。

 既に独BMWなどがテールランプに有機ELを搭載した車両を発表し、独オスラムの製品などが使われている。

 韓国LGディスプレーのほか、国内では三菱重工業や住友化学も開発しており、プレーヤーは多い。車載品が広がり、量産効果で価格が下がればさらなる用途拡大にもつながりそうだ。