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星光PMC(株)【4963】の掲示板 〜2015/04/27

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もとパッパ 強く買いたい 2014年1月26日 13:08

少々長くなりますが、ホルダーの方は頑張って読んでくださいね。
星光を訳も分からずホールドしてる人もいれば、何となく凄そうだから、あるいは国策だからと
買った人もいると思います。
簡単に説明するとセルロースナノファイバー(CNF)は近年世界中から注目されている素材で、
木材から生成される天然由来の素材です。
鉄よりもはるかに強く、低価格での提供が可能です。
最後の素材戦争だと言われ、すでに世界中で研究開発が進んでおり、競争が激化しています。
このような状況で、なぜ星光が注目されているのかというと、CNFそのものに対する期待と共に、それを製造する際の特許を得ている点です。
この特許は、従来のCNFの製造方法とは異なり、セルロースをナノ化(微細化)する方法に特徴があります。
従来は大量の水を利用したり、有機溶剤を利用する方法が考えられていました。
しかし、星光(DIC)が取得した特許では、ポリエステル系の樹脂中でセルロースを微細化することが特徴です。
この方式を利用すれば、大量の水の乾燥コストや有機溶剤を除去するコストがなくなり、より安価にCNFの提供を行うことが可能となります。
また、製造時に目的の成形体を製造することが可能で、これは世界初の方式となります。
こうしたことを踏まえ、我が国の CNF の供給体制の早期確立が求められるところであり、
平成24年度イノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備等補助金」を活用し、株式会社日本製紙グループ本社及び星光 PMC 株式会社がそれぞれサンプル供給体制を整備する計画です。

星光 PMC 株式会社
イノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備等補助金」を活用し、茨城県の星光 PMC 竜ヶ崎工場に、変性セルロースナノファイバーの製造システムの開発及び製造設備を設置。2013 年 3 月より製造工程、装置の評価、2014 年 1 月に設備を設置、同年 4月にサンプルの提供を開始する予定。
変性セルロースナノファイバーの生産能力は年間 24トン。

CNF の高機能化と用途開発の継続
これまでの研究開発により、以下の用途を想定
・フレキシブルディスプレイ用パネル部材
・包装用又はエレクトロニクス用の高ガスバリアフィルム部材
・太陽光発電パネル用部材
・高活性触媒性能、血中インスリン濃度を低下する生理活性機能、エアフィルター用ナノ空隙構造形成
など、既存の石油系部材に一部代替可能な、又はそれらの特性を超える高機能部材としての特性が明らかにされつつある。
このような状況を経産省が国策と定め、新たな素材産業を強烈に推し進めることが決定しました。
その中でこの分野のトップを争うのが日本製紙と星光PMCです。

ちなみにCNFの平成24年度イノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備等補助金」を受けているのこの2社のみです。

[参考]
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2013fy/E002988.pdf
http://www.google.com/patents/WO2012043558A1?cl=ja