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日本伸銅(株)【5753】の掲示板 2015/04/29〜2018/01/23

先読み作戦指令室=日伸銅:兄弟会社との最適分業体制の効果が現れはじめる

株式新聞
 日本伸銅<5753.T>に注目したい。

 黄銅棒・線製造の同業のサンエツ金属を子会社に持つCKサンエツ<5757.NG> によって15年3月に公開買い付けされた。16年7月に大阪黄銅を吸収合併、兄弟会社のサンエツ金属に電子素材事業を譲渡、サンエツ金属からOEM(相手先ブランドによる生産)受注した伸銅品の生産を開始するなど、サンエツ金属と生産品種のすみ分けによる最適分業の構築を進めているが、その効果が収益面に現れてきた。

 17年3月期第2四半期(16年4-9月)単体の営業利益を6000万円から2億6000万円(前年同期1億6500万円の赤字)へ、純利益は4000万円から2億円(前期比61.2%減)に予想を修正。同時に通期予想もそれぞれ1億円から5億1000万円(前期3800万円)へ、7000万円から3億8000万円(前期比55.0%減)に上方修正した。

 販売面において取引採算性の改善に、生産面において原価低減活動に取り組んだ効果が出てきた。純利益が減益予想となっているのは、大阪黄銅の吸収合併で発生した抱き合わせ株式消滅差益と、サンエツ金属に電子素材事業を譲渡したことによる事業譲渡益の特別利益がはく離するため。

 次の焦点は復配。今期末の配当については「無配」としているが、6月末の株主資本は50億6800万円(うち利益剰余金31億9900万円)あり、創業80周年を迎える18年以降にも復配が期待できそうだ。

 株価は上方修正を好感、8月15日に124円高値を付けたあと、もみ合いとなっているものの、週足を見ると、年明け以降続いてきた2ケタ相場から上放れ、13・26週移動平均線が上向き転換、新たな押し目買いリズムに入った。日足も三角もちあい形成と煮詰まり感が出てきている。

[ 株式新聞速報ニュース ]
提供:モーニングスター社