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池上通信機(株)【6771】の掲示板 2016/10/13〜2017/04/25

医療やスポーツで「8K」映像 25年に2兆円市場へ
2017/2/16 6:30

 映像をフルハイビジョンの16倍に相当する約3300万画素で再現する「8K」技術の活用が広がろうとしている。NHKが2016年8月に試験放送を始めたこともあり、超高精細な映像を実現する8K活用に注目が集まる。テレビなど家電製品だけではない。8Kで病変に気づいたり手術の精度を高めたりする医療現場をはじめ、スポーツ観戦や商品演出などさまざまなシーンで8Kの需要が高まっている。

■医療現場の切り札

 東京都文京区にある東京大学医学部付属病院の外来棟7階。殺風景な部屋には、85型の8Kディスプレーが設置されている。通信システムで東京都港区の虎の門病院とつないでおり、同病院患者の細胞のプレパラートが大画面に映る。8Kを生かした遠隔医療の実験場だ。
 「赤点が付いた所を真ん中にして5倍に拡大して下さい」。東大病院地域連携推進・遠隔病理診断センターの佐々木毅センター長はマイクを通じて、虎の門病院で8K対応の顕微鏡を操作する医師に頼んだ。画面に目を向けると「悪性ですね」と瞬時に判断した。「通常の画質なら分からなかっただろう」と話す。

 東大病院はNTTデータ経営研究所(東京・千代田)など5社と組み、1月下旬に8K活用の実証実験を行った。8Kならではの超高精細な映像を遠隔で共有し、専門医がいない離島など離れた場所の病院でも、患者が専門性の高い診断を受けられるようにするのが目的だ。がんの早期発見などにつなげる。

 日本の最先端医療を支える技術として、8Kに注目が集まっている。国立がん研究センター(東京・中央)は8Kを使った次世代の腹腔(ふくくう)鏡手術システムの開発に乗り出している。
 患者の腹部に小さな穴をあけて小型の8Kカメラを差し入れ、患部を広く表示した上で見たい部分を拡大する。細部の鮮明な映像を得て、がん手術をより精密に行えるようにする構想だ。17年前半にシステムを試作し、夏をめどに臨床試験を始める。

 調査会社の富士キメラ総研(東京・中央)によると、8K対応機器の世界市場は15年の4億円から、25年には1兆9724億円に急拡大するという。手術用顕微鏡システムや外科内視鏡に関しても8Kの確実な需要を見込んでいる。

池上通信機(株)【6771】 医療やスポーツで「8K」映像 25年に2兆円市場へ  2017/2/16 6:30   映像をフルハイビジョンの16倍に相当する約3300万画素で再現する「8K」技術の活用が広がろうとしている。NHKが2016年8月に試験放送を始めたこともあり、超高精細な映像を実現する8K活用に注目が集まる。テレビなど家電製品だけではない。8Kで病変に気づいたり手術の精度を高めたりする医療現場をはじめ、スポーツ観戦や商品演出などさまざまなシーンで8Kの需要が高まっている。  ■医療現場の切り札    東京都文京区にある東京大学医学部付属病院の外来棟7階。殺風景な部屋には、85型の8Kディスプレーが設置されている。通信システムで東京都港区の虎の門病院とつないでおり、同病院患者の細胞のプレパラートが大画面に映る。8Kを生かした遠隔医療の実験場だ。   「赤点が付いた所を真ん中にして5倍に拡大して下さい」。東大病院地域連携推進・遠隔病理診断センターの佐々木毅センター長はマイクを通じて、虎の門病院で8K対応の顕微鏡を操作する医師に頼んだ。画面に目を向けると「悪性ですね」と瞬時に判断した。「通常の画質なら分からなかっただろう」と話す。    東大病院はNTTデータ経営研究所(東京・千代田)など5社と組み、1月下旬に8K活用の実証実験を行った。8Kならではの超高精細な映像を遠隔で共有し、専門医がいない離島など離れた場所の病院でも、患者が専門性の高い診断を受けられるようにするのが目的だ。がんの早期発見などにつなげる。    日本の最先端医療を支える技術として、8Kに注目が集まっている。国立がん研究センター(東京・中央)は8Kを使った次世代の腹腔(ふくくう)鏡手術システムの開発に乗り出している。   患者の腹部に小さな穴をあけて小型の8Kカメラを差し入れ、患部を広く表示した上で見たい部分を拡大する。細部の鮮明な映像を得て、がん手術をより精密に行えるようにする構想だ。17年前半にシステムを試作し、夏をめどに臨床試験を始める。    調査会社の富士キメラ総研(東京・中央)によると、8K対応機器の世界市場は15年の4億円から、25年には1兆9724億円に急拡大するという。手術用顕微鏡システムや外科内視鏡に関しても8Kの確実な需要を見込んでいる。