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(株)アイシン【7259】の掲示板 2016/05/01〜2018/11/30

自動ブレーキ国際基準作りへ 国交省、義務化も検討

 国土交通省は3日、乗用車に搭載する自動ブレーキの国際的な統一基準の作成に乗り出すと発表した。先月末に自動車の安全基準を議論する国連の作業部会に基準の策定を提案した。自動ブレーキの搭載は広がっているが、性能面での明確な基準はなく、メーカーや車種で性能にも差があるという。同省は国際基準の作成を布石に国内での搭載義務化を目指す。

 自動ブレーキの性能基準は、前方の車などを察知して停止する「対物」と歩行者に反応する「対人」があり、国連の部会ではこうした基準などが話し合われる見通しだ。今秋に部会内で専門会議の設置が正式に決まり、日本とヨーロッパ各国を中心に議論を進める。

 国交省によると、国内では2015年に生産された新車の45.4%に自動ブレーキが搭載されていた。ただ、搭載はメーカーの任意で安全面での統一基準もなく、ブレーキの利き具合など性能面でもばらつきがあるのが現状という。

 同省は国際的な統一基準の作成でメーカーに技術開発と普及を促し、自動ブレーキの全面的な搭載義務化を目指したいとしている。トラックやバスなど大型車両は14年から段階的に義務化を進めている。

 また、同省は今秋にも自動運転での走行車線維持と駐車技術の規制を設けることも決めた。

 運転手はハンドルを握って運転することを前提とし、15秒以上手を放すと警告が表示され、その後警告音が出るよう義務付ける。駐車時のスピードは時速10キロ以下とし、外からリモコンで操作する場合は車から6メートル以内の場所に限定し、目視確認を求める。


アイシン精機 <7259> は、子会社のアドヴィックスで自動ブレーキのシステムを生産する。2014年に実質的な支配株主であるトヨタのブレーキ部門と、トヨタ系自動車部品の大手デンソー、アイシン精機のそれぞれのブレーキシステム事業を統合し、アドヴィックスに集約した。自動ブレーキの場合、デンソーはクルマや歩行者を認知するセンサーや解析装置を担当、自動停止するブレーキシステムをアドヴィックスが生産する。