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黒田電気(株)【7517】の掲示板 2015/11/29〜2017/06/30

第2四半期決算発表により、通期業績予想達成がかなり厳しいように見えますので、今回は配当利回りの点からもちょっとおさらいも兼ねて検証してみたいと思います。
黒田電気は、平成27年7月10日に株主還元方針の策定についてリリースしています。これによると、2015年度から2017年度の各期における配当性向を40~60%のレンジとする内容になっています。そして、平成28年3月期の配当について、第2四半期47円、期末47円、年間配当を94円とする旨発表しました。その後、村上陣営との総会バトルを経て平成28年1月29日に通期業績の下方修正とともに配当予想の修正についてもリリースしました。これにより、半年前には47円予想としていた期末配当が29円減額の18円となりました。確かに、特損まで加味したボトムの純利益で見れば年間配当性向64.4%ではありますが、11億円近くにものぼる一過性の特損を反映した結果であることに納得しづらい思いをした株主が多かったことも確かだと思います。
平成28年5月13日に発表された平成28年3月期決算短信では、平成29年3月期の配当予想として第2四半期47円、期末48円、年間配当を95円とする旨発表しました。しかし、株主の思いとして、また同じことを繰り返すのではないかと疑心暗鬼となるのも至極当然のこと、それを察したのか、その2か月余り後の平成28年7月29日のリリースで、特損などの特殊要因がある場合は調整後のボトム利益で還元すると発表しました。確かに後出しジャンケンではありませんが、さも臨時総会対策として高配当を掲げたというそしりを受けないためにも、従来の還元方針を追補する意味はありました。ただ、こういったことも暗に物言う株主を牽制しているように見えたのは私だけでしょうか・・・。
さてさて、現在進行している平成29年3月期ですが、営業利益85億円、ボトム利益55億円を想定した1株利益146円14銭の65%、すなわち、95円が年間配当予想となっています。先に検証した第2四半期決算の内容やコメントを見ても、現実的に考えて、予想数値が高く見えてしまうことは言うまでもありません。おそらく、第3四半期決算が発表される1月下旬には、通期業績はほぼ見えると思います。仮に、当初予想を下回っても配当据置とする大英断を下すのか、いやいや方針通りに下回ったら配当も減額しまっせ、となるのか、興味深いところです。
そして、今日の黒田電気株ですが、昨日の発表を受けて、普通に考えますと売り物に押される展開のように思います。ただ、一方で、村上陣営は下げ局面よろしくまたまた買い増しを進めることも考えられますので、しばらくは方向性を見極めるために静観するのもよいかもしれません。もっとも、株は生き物なので、なぜ上がる?なぜ下がる?が日常茶飯です。個人的に、黒田電気株との出会いは非常によい勉強になっています、ホント。本音は出尽くしで上がってほしいです(笑)。