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エイベックス(株)【7860】の掲示板 2015/04/16〜2016/11/17

 エイベックスは、これまで数多くの人気アーティストを世に送り、ヒットを生み出してきた。その原点に返るためには、自分たちの力で新しいヒットを生み出さなければならない。そのための施策として、松浦勝人社長CEOは5月に3つの考え方を示した。「多様なコンテンツの取り込み」「海外展開」「ベンチャーキャピタルモデル」だ。インタビュー中編では、具体的な戦略について話を聞く。

■「ヤンキーの兄ちゃん」を支援する

山田:松浦社長は「ヤンキーの兄ちゃんが連れている彼女は、飛び切りかわいいことが多い。その彼女をヤンキーの兄ちゃんがプロデュースするのを支援したい」と言っていますね。

松浦:これはヒット創出に向けた施策である「ベンチャーキャピタルモデル」の1つのイメージです。こうした支援は、ぜひ前向きにやりたいと思っています。

 なんらかの理由で学校を途中で辞めた人たちっていうのは、なかなか普通に就職できない場合も多い。でも地頭がいいやつが多いと思うので、どうやって一旗揚げようかと考えているんですよ。芸能事務所の経営者の中にも一山当てようとしている人が結構いる。僕らもそうだったんです。

 芸能界は絶対に根性が大切で、普通に大学を出てうちに入ってくるやつよりも、むしろそういうやつらのほうが、何かやらかしてくれるのではないかと期待しているんです。もちろん人選が一番大変です。ですが、そんな彼らを応援していきたいとは思うんです。

山田:普通のベンチャーキャピタル投資とは違いますね。

松浦:世の中には多くのベンチャーキャピタルがありますが、芸能界には投資をしない。よくわからないし、すごく狭い業界で参入障壁も高いから、誰でもができるわけではない。でも、うちだったらできるかなって思うんですね。

■芸能事務所は小さいほうがいい

松浦:もうひとつ、芸能事務所は、絶対に小さい会社のほうがいい。うまくいっている芸能事務所は、ほぼ社長が全部決めるっていうところです。だから、この業界に大企業は少ない。大手芸能事務所もありますが、ほとんどの芸能事務所は10〜20人規模で、社長の一言で全部決めていくところが多い。それは、社長がリスクも取るし、攻める時は攻めるっていうことを、その場でパンパンと決めていけているということです。そうでないと、事務所を運営していくのは難しい。

山田:エイベックスのグループ内に小さな事務所を作る、というわけにはいきませんか。

松浦:やっているけれどもなかなかうまくいかない。うちのグループ内に、いくら子会社をつくって社長を任せても、もともとオーナー社長ではないので根本が違う。社内に作るよりも、機動力がもともとある人間を中心に添えた部隊を外にいっぱい作るほうが有効かなっていう感覚を持っています。