投稿一覧に戻る エイベックス(株)【7860】の掲示板 2015/04/16〜2016/11/17 890 jig***** 2016年8月27日 21:17 ■ その時代に合ったギリギリをしていきたい 山田:話が変わりますが、エイベックスはクラシック音楽も手掛けていますよね。クラシックはビジネスとしてどう考えていますか。 松浦:うちには辻井伸行っていうピアニストがいるんですけど、彼は世界ツアーができる。もう年がら年中、世界に行っています。そういう意味でいうと、クラシックって言葉の壁がない分、世界に広がりやすい。 山田:興業としても高齢化問題が大きいように思います。在京の交響楽団の定期会員は、すでに老人クラブのような様相を呈していますから。ギリギリのところを攻めていく、っていうことではクラシック音楽も変えてください。 松浦:確かにエイベックスへの期待ってそういうところだったんですよね。昔からコンプライアンスに引っかからないギリギリのことをやってきた、それを今はほとんどしていない。妙にちゃんとした会社になってきた。コンプライアンスは守りつつも、やっぱり世の中がびっくりするようなことをやらないと、うちの会社らしくないと思っています。そこは取り戻さなきゃ駄目なところだと。 山田:1990年代とは環境も違うと思うので、また違う形で壊していく必要がありますね。 松浦:そこが大切なところです。時代時代によって、やっていいギリギリのラインというのが変わっていきますから。アンディ・ウォーホルが、今同じことをやれば捕まってしまうかもしれませんが、あの時代だからできた。それでも、あの時代のたぶんギリギリだったと思う。 常にその時代に合ったギリギリをするべきだと思うんですよ。これは見方を変えると危なっかしいことをやっているように見えるんですが、それを見極めなくてはならない。絶対に安全で、批判も受けないことをやるとなれば、みんなをびっくりさせるような面白いものは当然できなくなる。 ただし、会社の規模によっても世の中の見方は変わる。小さい時は割と自由だったものが、今のうちの規模の会社が驚くようなことをすると、それが元でルール化されることもある。だから相当気を付けなければいけないんです。 美術展への関心は? 山田:音楽から離れたところであれば、もっと自由に動けるかもしれません。絵画などの美術はどう思われますか。今、実は静かな美術ブームが起きている。4~5月には東京都美術館で伊藤若冲展がものすごく多くの人数を集めました。 松浦:イベントスペースを確保し、海外から持ってくるという契約をすればいいわけですね。うちでも似たようなことをやっていますから、できなくはない。全然考えていなかったですけど。 山田:海外だけではなくて意外に日本には世界的に人気のある作品が多い。伊藤若冲だって日本のものですから。普段は宮内庁の美術館に入っているものを交渉して出してくればいいんです。 松浦:でも知識が必要ですね。 山田:学芸員を雇えば大丈夫です。もっと今の時代にあった美術の見せ方をできるはずなのに、相変わらず9時30分開館、17時30分閉館みたいな世界ですから、不満に思っている学芸員は多いはずです。当たり前を壊してギリギリを攻める、ということではぜひ美術もやってください。 松浦:2020年に売り上げ2500億円を達成するためにはライブ関係への期待が大きいんですが、ここは音楽だけじゃない。博物館とか美術館というのは、おもしろいかもしれない。 そう思う0 そう思わない0 開く お気に入りユーザーに登録する 無視ユーザーに登録する 違反報告する 証券取引等監視委員会に情報提供する ツイート 投稿一覧に戻る
jig***** 2016年8月27日 21:17
■ その時代に合ったギリギリをしていきたい
山田:話が変わりますが、エイベックスはクラシック音楽も手掛けていますよね。クラシックはビジネスとしてどう考えていますか。
松浦:うちには辻井伸行っていうピアニストがいるんですけど、彼は世界ツアーができる。もう年がら年中、世界に行っています。そういう意味でいうと、クラシックって言葉の壁がない分、世界に広がりやすい。
山田:興業としても高齢化問題が大きいように思います。在京の交響楽団の定期会員は、すでに老人クラブのような様相を呈していますから。ギリギリのところを攻めていく、っていうことではクラシック音楽も変えてください。
松浦:確かにエイベックスへの期待ってそういうところだったんですよね。昔からコンプライアンスに引っかからないギリギリのことをやってきた、それを今はほとんどしていない。妙にちゃんとした会社になってきた。コンプライアンスは守りつつも、やっぱり世の中がびっくりするようなことをやらないと、うちの会社らしくないと思っています。そこは取り戻さなきゃ駄目なところだと。
山田:1990年代とは環境も違うと思うので、また違う形で壊していく必要がありますね。
松浦:そこが大切なところです。時代時代によって、やっていいギリギリのラインというのが変わっていきますから。アンディ・ウォーホルが、今同じことをやれば捕まってしまうかもしれませんが、あの時代だからできた。それでも、あの時代のたぶんギリギリだったと思う。
常にその時代に合ったギリギリをするべきだと思うんですよ。これは見方を変えると危なっかしいことをやっているように見えるんですが、それを見極めなくてはならない。絶対に安全で、批判も受けないことをやるとなれば、みんなをびっくりさせるような面白いものは当然できなくなる。
ただし、会社の規模によっても世の中の見方は変わる。小さい時は割と自由だったものが、今のうちの規模の会社が驚くようなことをすると、それが元でルール化されることもある。だから相当気を付けなければいけないんです。
美術展への関心は?
山田:音楽から離れたところであれば、もっと自由に動けるかもしれません。絵画などの美術はどう思われますか。今、実は静かな美術ブームが起きている。4~5月には東京都美術館で伊藤若冲展がものすごく多くの人数を集めました。
松浦:イベントスペースを確保し、海外から持ってくるという契約をすればいいわけですね。うちでも似たようなことをやっていますから、できなくはない。全然考えていなかったですけど。
山田:海外だけではなくて意外に日本には世界的に人気のある作品が多い。伊藤若冲だって日本のものですから。普段は宮内庁の美術館に入っているものを交渉して出してくればいいんです。
松浦:でも知識が必要ですね。
山田:学芸員を雇えば大丈夫です。もっと今の時代にあった美術の見せ方をできるはずなのに、相変わらず9時30分開館、17時30分閉館みたいな世界ですから、不満に思っている学芸員は多いはずです。当たり前を壊してギリギリを攻める、ということではぜひ美術もやってください。
松浦:2020年に売り上げ2500億円を達成するためにはライブ関係への期待が大きいんですが、ここは音楽だけじゃない。博物館とか美術館というのは、おもしろいかもしれない。