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芙蓉総合リース(株)【8424】の掲示板 2015/04/29〜2021/05/19

航空機リースが分かりにくいですね。もともと利益圧縮、節税効果抜群のオペレーティングリースですが、それを更に節税推し進め、かつリスクヘッジをしたのが、ここの航空機リースのようです。
spc絡んだり、アイルランドが絡んだりと少々複雑な仕組みです。

有価証券報告書なんかを見ても、売上と原価だけが分かる程度です。
14.03期売上 22,689百万円、原価 20,301百万円、粗利 +2,388百万円
15.03期売上 23,868百万円、原価 21,080百万円、粗利 +2,788百万円
16.03期売上 24,035百万円、原価 32,822百万円、粗利 ▲8,787百万円、(簿価残47,315百万円)

25年程度は稼働できる航空機を2年で償却してしまうという、利益圧縮に効果絶大の航空機リースですが、ここも利益が出すぎたので、積み増したんでしょうかね?

ともあれ、昨年度末の簿価残(アイルランドの航空機リース子会社の有形固定資産残高)がわずか473億ですから、リスクは限定的なようです。

少なくともドルベースでは、安定的なリターンが得られるビジネスと言われてますし、為替ヘッジをしっかりやっているようですので、良いビジネスに成長してくれるものと期待できそうです。

アイルランドって面白い国ですね。アメリカの会社じゃ実は結構厄介な問題があるんですね。本国への配当金の送金が厄介なんですよね。配当したらゴッソリ税金を徴収されてしまうんです。
それに対して、日本企業は問題(アイルランドからの配当金無税)ありませんから、米国系の航空機リース会社に比して、日本企業は圧倒的に有利な立場に置かれているんですね。おまけに、アイルランドって税的には自由償却制度が使えますし、いくら利益を上げていても、税務会計上は如何様にも圧縮でき税金を支払わないように操作できますし、利益隠しが限度を越してしまっても、先進国1の低税率の国ですから、大した税負担ではありませんし。

とはいえ、実態がわかりずらいですね。