投稿一覧に戻る FX 記録の掲示板 1507 ヘ(^∇^ヘ) 人力HFT 2016年5月20日 12:47 英国の株と国債、EU離脱リスクに反応薄 英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が迫る中、英ポンドと違い、英国株や英国債は投票結果を巡 る議論にほとんど反応していないようだ。 だからといって、6月23日の投票の前や後にもおそらく株価や国債利回りは動かないということではない。と はいえ、外為市場の方が他の資産クラスよりもはるかに反応がはっきりしているようだ。 18日の金融市場では、世論調査で国民の圧倒的過半数がEU残留を支持していることが示唆されたことを受け、 ポンド相場が急騰した。だが大幅なポンド高が進む中、他の資産はほとんど動かなかった。 英国債利回りは同日、小幅上昇にとどまったが、世論調査結果の発表から数時間してようやく上昇するといっ た反応の鈍さだった。 英国の代表的株価指数であるFTSE100指数も、世論調査発表から約3時間後にやっと上昇し始め、小幅高で取引 を終えた。 調査会社が発表した直近の世論調査によると、残留支持は55%、離脱支持は37%だった。18ポイントという支 持率の差は前回調査の結果よりもはるかに大きい。 ブックメーカー(賭け屋)市場でもEU残留が決まる可能性が高いとの見方が大勢だ。大手ブックメーカーのラ ドブロークスによると、18日時点でEU離脱の可能性はわずか24%。 とはいえ、株式市場では、EU離脱が決定した場合の相場への影響は銘柄などによってさまざまだろう。FTSE10 0指数は特に世界全般の出来事に左右されやすい。同指数を構成する企業の地域別収益比率は英国がわずか28.5% 、欧州全体でも50%未満だからだ。 実際、クレディスイスによると、EU残留が決まった場合、結果を受けて予想通りポンド高が進むとすれば、FT SE100指数に含まれる大手企業には嬉しい結果とは言えないかもしれない。海外からの外貨建て収入が収益の大 半を占める企業は、ポンドが下落すると業績がかさ上げされるため、ポンド安は悪材料ではない。 対照的に、中型株で構成されるFTSE250指数では、企業の収益全体のうち国内が占める割合は50%超、欧州は 3分の2だ。 ゴールドマン・サックスは4月末、ブレグジット(英国のEU離脱)が決まった場合の株価への影響を分析した 。それによると、FTSE100指数への影響は軽微にとどまるかもしれないが、「FTSE250指数は15~20%下落する可 能性がある」ことが示唆された。 FTSE250指数は18日、イプソス・モリが世論調査を発表する前の水準に比べ0.78%高で取引を終えた(前日比 では0.51%安)。 英国債市場は株式市場よりもさらに楽観的なようだ。オズボーン英財務相が13日、英国がEUを脱退すれば「家 計と企業の借り入れコストは上昇しかねない」と警告したにもかかわらず、市場は落ち着いている。 キャピタル・エコノミクスは最近のリポートで、「国民投票の結果は英国債利回りに大きな影響を与えないか もしれない」と述べた。 事実、国民投票でEU離脱が決まれば英国債利回りは低下するかもしれないとみるアナリストもいる。BCAリサ ーチのダーバル・ジョシ氏によると、景気の悪化を受けて英中銀イングランド銀行が利下げし、英国債の10年物 利回りは0.4~0.5%下がるという。 Copyright (c) 2016 Dow Jones & Co. Inc. All Rights Reserved. 返信する そう思う0 開く お気に入りユーザーに登録する 無視ユーザーに登録する 違反報告する ツイート 投稿一覧に戻る
ヘ(^∇^ヘ) 人力HFT 2016年5月20日 12:47
英国の株と国債、EU離脱リスクに反応薄
英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が迫る中、英ポンドと違い、英国株や英国債は投票結果を巡
る議論にほとんど反応していないようだ。
だからといって、6月23日の投票の前や後にもおそらく株価や国債利回りは動かないということではない。と
はいえ、外為市場の方が他の資産クラスよりもはるかに反応がはっきりしているようだ。
18日の金融市場では、世論調査で国民の圧倒的過半数がEU残留を支持していることが示唆されたことを受け、
ポンド相場が急騰した。だが大幅なポンド高が進む中、他の資産はほとんど動かなかった。
英国債利回りは同日、小幅上昇にとどまったが、世論調査結果の発表から数時間してようやく上昇するといっ
た反応の鈍さだった。
英国の代表的株価指数であるFTSE100指数も、世論調査発表から約3時間後にやっと上昇し始め、小幅高で取引
を終えた。
調査会社が発表した直近の世論調査によると、残留支持は55%、離脱支持は37%だった。18ポイントという支
持率の差は前回調査の結果よりもはるかに大きい。
ブックメーカー(賭け屋)市場でもEU残留が決まる可能性が高いとの見方が大勢だ。大手ブックメーカーのラ
ドブロークスによると、18日時点でEU離脱の可能性はわずか24%。
とはいえ、株式市場では、EU離脱が決定した場合の相場への影響は銘柄などによってさまざまだろう。FTSE10
0指数は特に世界全般の出来事に左右されやすい。同指数を構成する企業の地域別収益比率は英国がわずか28.5%
、欧州全体でも50%未満だからだ。
実際、クレディスイスによると、EU残留が決まった場合、結果を受けて予想通りポンド高が進むとすれば、FT
SE100指数に含まれる大手企業には嬉しい結果とは言えないかもしれない。海外からの外貨建て収入が収益の大
半を占める企業は、ポンドが下落すると業績がかさ上げされるため、ポンド安は悪材料ではない。
対照的に、中型株で構成されるFTSE250指数では、企業の収益全体のうち国内が占める割合は50%超、欧州は
3分の2だ。
ゴールドマン・サックスは4月末、ブレグジット(英国のEU離脱)が決まった場合の株価への影響を分析した
。それによると、FTSE100指数への影響は軽微にとどまるかもしれないが、「FTSE250指数は15~20%下落する可
能性がある」ことが示唆された。
FTSE250指数は18日、イプソス・モリが世論調査を発表する前の水準に比べ0.78%高で取引を終えた(前日比
では0.51%安)。
英国債市場は株式市場よりもさらに楽観的なようだ。オズボーン英財務相が13日、英国がEUを脱退すれば「家
計と企業の借り入れコストは上昇しかねない」と警告したにもかかわらず、市場は落ち着いている。
キャピタル・エコノミクスは最近のリポートで、「国民投票の結果は英国債利回りに大きな影響を与えないか
もしれない」と述べた。
事実、国民投票でEU離脱が決まれば英国債利回りは低下するかもしれないとみるアナリストもいる。BCAリサ
ーチのダーバル・ジョシ氏によると、景気の悪化を受けて英中銀イングランド銀行が利下げし、英国債の10年物
利回りは0.4~0.5%下がるという。
Copyright (c) 2016 Dow Jones & Co. Inc. All Rights Reserved.