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トレンド探索の掲示板

■ボラティリティー低下、市場は「慢心」
 米国で投資家心理を測る指標とされ「恐怖指数」と呼ばれる米国の「変動制指数(VIX)」は13日に11.23と今年の最低水準で終えた。14年6月以来、2年7カ月ぶりの低水準だ。
 日本株市場でも日経平均オプションの取引価格をもとに算出し、市場参加者の予測する日経平均の将来の値動きの大きさを示す日経平均VIは前週末、18%を割り込む場面があった。日経平均の下げ幅が一時、300円に迫る場面があった12日も低下しており「既存のプット・オプションの持ち高を解消したか、そもそもプット買いの手当が少なかった証左」(東海東京調査センターの仙石誠マーケットアナリスト)。相場下落時でもプットへの投資家需要が後退していることが、VIの低下につながっていると読める。
 日米のボラティリティー低下は、相場の急変動に備える動きが鈍くなっていることの裏返しだ。投資家心理が強気に傾いている状態、つまり参加者の「慢心」は高まっているとも言えそうだ。

日経電子版