ここから本文です
投稿一覧に戻る

アスカネットを応援する全国の仲間達の掲示板

SAWさん、いつも情報ありがとうございます。
早速確認してみました。
インセル型の特許の派生版のようですね。
光源とセンサーを液晶側に組み込むのではなく、赤外線照明器を別途用意し、指に反射した赤外線を液晶モニター側のセンサーで読み取る方法について提示されています。
センサーは必ずしもインセル型液晶(液晶パネルにセンサー組込)でなくても、通常のモニターにシート状の赤外線センサーを重ねる方法でも良いようです。
構造が簡単なのでインセル型液晶を使用したタイプより、大型化、低コスト化が期待できるのではないでしょうか。

簡単に原理について説明してみます。
AIPは目視する場合は空中結像パネルとして機能しますが、光学部品として見た場合、光源が拡散光であればAIPの反対側の等距離に焦点を結ぶ特性があります。

 ※レンズの場合
 ─────
      △\
  光線  □ \ 焦点
      □ /
      ▽/
 ─────

 ※AIPの場合
      ┃AIP
      ┃
   │ /┃\ │
   │/ ┃ \│
  光源── ──焦点

空中結像された画像に指が触れたとき、赤外線照明器に照らされた指の拡散反射光はAIPを通過して画像を表示していた液晶パネル上に集束されます。(画像の指で触れた位置)
指が画像の位置から離れたり画像を通り越してAIPに近づきすぎた場合は液晶パネル上の赤外線センサーに結ぶ点は大きくなり(●=焦点が定まらない)、丁度画像の位置に指があるときは点は小さくなります(・=焦点が定まる)。
センサーが赤外線を検知した範囲が一定以下の大きさのとき「画面に触れた」と判断できます。
照明器から照射する赤外線を高速に点滅させることで、センサーが関知した赤外線が照明器から照射されたものかそれ以外のものかを区別するそうです。

AIPの光学部品としての利用法には注目していましたが、1枚で空中結像パネルと一石二鳥のこの方法は今後の発展が楽しみです。