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アスカネットを応援する全国の仲間達の掲示板

>>10230

その動画はずっと気になっていました。
数10mの距離にある建物の中で、四角いパネルが小刻みに白く発光する様子が見られます。
説明によると、パネルそのものが発光しているわけではなく、30m程の距離から照らした小型懐中電灯の光が反射しているようです。

当時は電子制御の反射パネルの実験(能動系?)ではないかと考えていました。
パネルの全面が発光するときもあれば、パネルの一部のみが発光するときもあったので。
プロジェクターのDLPデバイスのように反射の有無を変えられるマイクロミラーで構成されたパネルがあり、任意の位置の反射/非反射を切り替えて発光させるイメージですね。
しかし今から考えると再帰性反射パネルのテストのような気もします。
発光の点滅は懐中電灯のスイッチをカチカチと入れたり切ったりしていて、その拍子に少し左右にぶれることもあったのではないかと。

再帰性反射体は照らされた光を元の方向に反射させる性質があり、道路標識や交通安全の反射板など広く利用されているものです。
(道路標識の場合、ヘッドライトに照らされた光は自動車に向かって反射するので標識が明るく見えます。)

   鏡    再帰性反射パネル
  ━━━   ━━━
   /\   // 
  /  \ //光源に戻る
 光    ○
     ライト

一般的に再帰性反射パネルにはマイクロビーズ(非常に安価)が使用されることが多いですが、マイクロコーナーキューブ(小型の立方体の角を敷き詰めたパネル。三角錐=テトラパックの内側が反射面)を使用するとマイクロビーズを使用したものよりも高性能のパネルが作れるそうです。
コーナーキューブを使用した再帰性反射パネルは製造が難しいのですが、アスカネットの特許技術ではコーナーキューブ型の再帰性反射パネルを安価に大量に製造できるようです。

デジタルサイネージジャパン2016では参考出品とは言えθg(視野角拡大型。再帰性反射パネルを使用した空中表示装置)がお披露目になりましたし、再帰性反射パネルの本格量産も遠い話ではないと思います。

※アスカネットのサイトより
ttp://www.asukanet.co.jp/main/news/2016/20160527.html

例の動画では小型懐中電灯を光源にしているにしては、パネルがかなり明るく発光しているように見えました。
あのパネルが再帰性反射パネルであれば、空中結像用途だけでなく従来の再帰性反射パネルよりコストアップしても安全面が優先される分野に利用されることが期待できるのではないでしょうか。