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アスカネットを応援する全国の仲間達の掲示板

八丁堀。さん、情報ありがとうございます。
内容を確認してみました。簡単ですが解説してみます。

基本構造はAIPそのものですが、金属反射面の代わりにパネルを張り合わせる接着面そのものを反射面とするようです。
接着剤は透明ですが、パネルとは屈折率の違う素材を使うことで反射面になるようですね。。
水槽に静かに冷水と温水を入れると冷水と温水の境界面が鏡面になる理科の実験がありますが同じような感じでしょうか。蜃気楼や逃げ水もそうですね。

反射面を透明にすることで金属蒸着の過程を省く狙いもあるかもしれませんが、主としてはゴースト対策と空中結像パネルとして機能しない角度から見たとき「ただの透明なパネル」として見えるようにするためとあります。
(AIPは実際に見た際には、空中結像しない角度では普通の鏡として周囲が反射して見えていました。)
AIPが鏡だとすると、このパネルは窓ガラスが角度によって鏡になったり透明なガラスになったりするイメージですね。
パネルの奥に2枚のモニターを設置すれば、角度により片方が空中結像して見え、もう片方がパネルの奥に見えると説明されています。
AIPについて正確に言えば空中結像する角度でも覆いが無ければ天井や壁など周囲が映り込んだまま重ねて空中結像されるので、AR(拡張現実)素子として応用することも可能だと思っています。

まとめると
                  AIP     今回のパネル
空中結像する角度から見たとき
 ・パネルの裏のモニター等    空中結像する   空中結像する
 ・邪魔な角度から入った光    ゴーストになる  透過して抜ける(ゴーストにならない)

空中結像しない角度から見たとき
 ・パネルの裏のモニター等    見えない     見えない
 ・そのとき見えるもの      天井、壁(鏡)  パネルの奥の直線上にあるもの(ガラス)

いった感じでしょうか。

この特許で気になるのは、これがアスカネットにとって友好的なものなのか、敵対的なものなのか、という部分です。
AIPのバリエーションの一つとしてAIPの付加価値を高めていくものなのか、似て非なる空中結像パネルとしてライバルになるのか。
パイオニアのときは安価で譲渡という形に落ち着いてほっとしたのですが、シャープはどういうつもりなんでしょうか。
ちなみにAIPの特許では「金属反射面であることが好ましい」とあるので透明な反射面であっても2面直交リフレクターの構造そのものの特許から逃れられるものではないと思うのですが。
シャープとはトイレの件で協力関係もありましたし、良い方向に行くことを願っています。