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カナダ統計局が、月初の金曜日に雇用者数と失業率を発表します。

カナダはG7国家であるため、変動が大きい場合、他国へ影響を与えます。

掲示板のコメントはすべて投稿者の個人的な判断を表すものであり、
当社が投資の勧誘を目的としているものではありません。

  • ◆ダウ平均: 34577.57 -292.06 -0.84%
    ◆S&P500: 4443.05 -25.68 -0.57%
    ◆NASDAQ: 15037.76 -67.82 -0.45%

     14日のNY株式相場は下落。米8月消費者物価指数(CPI)が市場予想ほど上昇したなかったことを好感し上昇してスタートしたものの、買いの勢いは続かなかった。ダウ平均は朝方に120ドル高まで上昇したが、292.06ドル安(-0.84%)と反落して終了。マイクロソフト(+0.94%)、セールスフォース・ドットコム(+0.10%)の2銘柄が上昇した一方、ウォルグリーン、キャタピラー、シェブロン、JPモルガン・チェース、3M、ゴールドマン・サックス、ボーイングなど14銘柄が1%超下落し、iPhone13を発表したアップルも0.96%下落した。S&P500も0.57%安と反落し、ナスダック総合は0.45%安と5日続落した。業種別ではS&P500の全11セクターが下落。エネルギー、金融、資本財、素材の景気敏感セクターが1%超下落した。

     寄り前に発表された8月CPIは前月比+0.3%と市場予想の+0.4%や前回の+0.5%を下回り、変動率の大きい食品・エネルギーを除くコアCPIも前月比+0.1%と予想や前回の+0.3%を下回った。ただ、前年比ではコアCPIが+4.0%と高水準が続いた。やや弱いCPIを受けて翌週21-22日のFOMCでは年内のテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始が協議されるものの、公表は9月雇用統計を確認後の11月FOMCになるとの見方が強まった。米10年債利回りは前日の1.33%から1.28%に低下。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の19.37ポイントから20.47ポイントまで上昇したが、19.46ポイントで終了した。

  • ◆ダウ平均: 34869.63 +261.91 +0.76%
    ◆S&P500: 4468.73 +10.15 +0.23%
    ◆NASDAQ: 15105.58 -9.91 -0.07%

     13日のNY株式相場はおおむね上昇。米国の新規コロナ感染者数の減少傾向を好感し景気敏感株や経済活動再開銘柄が買い直された。8月雇用統計の下振れを受けて前日まで5日続落したダウ平均は一時331ドル高まで上昇し、261.91ドル高(+0.76%)で終了した。S&P500も0.23%高と6日ぶりに反発。原油高を好感しエネルギー株が3%近く上昇したほか、金融、不動産、コミュニケーション、資本財など11セクター中、8セクター上昇した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は一時0.66%高まで上昇したが、0.07%安と小幅に4日続落して終了。モデルナが6%超下落したほか、ズーム・ビデオ、アドビ、エヌビディア、ネットフリックスも1-3%下落した。ただ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は0.97%高と3日続伸し、終値の最高値を更新した。

     米国の新規コロナ感染者数の7日平均が8月末の15万7000人から13万6000人に減少したことや、10月にファイザーのコロナワクチンが5歳から11歳までの子供への接種が承認される見通しとロイターが報じたことで経済活度正常化期待が高まった。カジノのラス・ベガス・サンズ、ウィン・リゾーツ、MGMリゾーツが1.9-2.5%上昇し、空運のデルタ、アメリカン、サウスウェストも1.7-2.1%上昇した。ハリケーンの影響による需給ひっ迫懸念で原油相場が続伸したことでエネルギー株も軒並み高。APA、マラソン・オイルが7%超上昇し、シュルンベルジェも約5%上昇した。

  • ◆ダウ平均: 34607.72 -271.66 -0.78%
    ◆S&P500: 4458.58 -34.7 -0.77%
    ◆NASDAQ: 15115.49 -132.76 -0.87%

     10日のNY株式相場は続落。上昇してスタートしたが、インフレ懸念などが重しとなり終盤に売りが強まった。ダウ平均は271.66ドル安(-0.78%)と5日続落。朝方は、前日引け後にバイデン米大統領が従業員100人以上の企業にワクチン接種を義務付ける方針を打ち出すなどワクチン・マンデートを強化したことでワクチン接種進展による経済活動正常化期待から一時224ドル高まで上昇する場面もあった。しかし、アップルが3.31%下落したことや、米8月生産者物価指数(PPI)が市場予想を上回り、早期テーパリング懸念が高まったことでほぼ安値引けとなった。S&P500も0.77%安と5日続落し、ナスダック総合は0.77%安と3日続落した。週間ではダウ平均が2.15%安と2週続落し、S&P500が1.69%安、ナスダック総合が1.61%安とともに3週ぶりに反落した。センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は20.95ポイントと前日比2.15ポイント上昇。8月19日以来、15営業日ぶりに20ポイントを上回って終了した。

     寄り前に発表された8月PPIは前年比+8.3%と市場予想の+8.2%を上回り、前月比でも+0.7%と予想の+0.6%を上回った。強いPPIを受けて米10年債利回りは前日の1.297%から1.343%に上昇した。S&P500の業種別指数は全11セクターが下落。高利回りの魅力が低下した公益、不動産が1%超下落したほか、IT、ヘルスケア、コミュニケーションも0.9%超下落。利ザヤ拡大による収益向上期待が追い風となるはずの金融も0.65%安と逆行安となり、原油相場が上昇する中、エネルギーも0.04%安となった。

  • 2021-09-10 21:32
    指標結果
    【指標】8月カナダ新規雇用者数変化 +9.02万人、予想 +10.00万人ほか

    8月カナダ失業率 7.1%、予想 7.3%
    4−6月期カナダ設備稼働率 82.0%、予想 81.2%

    ※タイトルおよび上記に表示した内容が下記の経済指標の結果です。

    8月カナダ雇用統計
    新規雇用者数変化〔予想 +10.00万人〕 (前回発表値 +9.4万人)
    失業率〔予想 7.3%〕 (前回発表値 7.5%)
    4−6月期カナダ設備稼働率〔予想 81.2%〕 (前回発表値 81.7%)

  • ◆ダウ平均:34879.38 -151.69 -0.43%
    ◆S&P500:4493.28 -20.79 -0.46%
    ◆NASDAQ:15248.25 -38.39 -0.25%

     9日のNY株式相場は続落。寄り前に発表された新規失業保険申請件数がパンデミック以降の最少を記録する強い結果となったことなどを好感し朝方は堅調に推移したが、9月株安アノマリーが意識される中、デルタ株感染拡大の影響や経済活動再開状況、21-22日開催のFOMCなどの不透明感が重しとなった。ダウ平均は168ドル高まで上昇したものの、151.69ドル安(-0.43%)と4日続落して終了。ナイキ、ボーイングが1%超上昇したものの、アムジェン、ジョンソン・エンド・ジョンソン、メルクが2%超下落した。S&P500も0.46%安と4日続落。長期金利が低下したものの、不動産、ヘルスケア、生活必需品、公益などのディフェンシブ株が下落率上位に並んだ。ハイテク株主体のナスダック総合も0.25%安と2日続落。ネットフリックス、アマゾンが1%超下落し、マイクロソフト、エヌビディア、アップルも0.6%超下落した。

     労働省が発表した9月4日週の新規失業保険申請件数は31.0万件と市場予想の33.5万件を下回り、前週に続いてパンデミック以降の最少記録を更新したが、景気の先行き懸念や金融緩和縮小への警戒感が続いた。S&P500は年初来で約20%上昇したことで、年末までの上昇余地が乏しいとの見方もあった。センチメントはやや悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は18.80ポイントと前日比0.84ポイント上昇した。

  • ◆ダウ平均:35031.07 -68.93 -0.20%
    ◆S&P500:4514.07 -5.96 -0.13%
    ◆NASDAQ:15286.64 -87.69 -0.57%

     8日のNY株式相場は軟調。9月は下落する可能性が高いというアノマリーが意識される中、米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、全体的に7-8月の経済成長ペースが鈍ったと報告された。前日にはゴールドマン・サックスが2021年の成長率見通しを引き下げ、モルガン・スタンレーが米国株の投資判断を「アンダーウェート」に引き下げており、年初から大きな調整もなく上昇が続いた米国株の9-10月の下落リスクが意識された。3連休明けに269ドル下落したダウ平均は68.93ドル安(-0.20%)と3日続落し、S&P500も0.13%安と3日続落した。半導体株などの下落が重しとなったナスダック総合も0.57%安と5日ぶりに反落した。業種別では長期金利の低下を受けて公益、生活必需品、不動産がなどが上昇した一方、エネルギー、素材、コミュニケーション、ITが下落率上位となった。

     寄り後に労働省が発表した米7月JOLTS求人件数は1093.4万件と過去最高を記録し、市場予想の1000万件を上回った。前月分も1007.3万件から1018.5万件に上昇修正された。ベージュブックではデルタ株感染拡大の影響でレストランや旅行関連の落ち込みが大きいと指摘された。
     引け後の動きではルルレモン・アスレティカがは時間外で13%高と急伸。市場予想を上回る決算や強い見通しが好感された。

  • ◆ダウ平均: 35369.09 -74.73 -0.21%
    ◆S&P500: 4535.43 -1.52 -0.03%
    ◆NASDAQ: 15363.52 +32.34 +0.21%

     3日のNY株式相場は高安まちまち。弱い米8月雇用統計を受けてダウ平均が下落し、最高値更新が続くS&P500もわずかに下落して終了した一方、ハイテク株主体のナスダック総合は3日連続で終値の最高値を更新した。8月雇用統計では非農業部門雇用者数(NFP)が23.5万人増と市場予想の75.0万人増を大きく下回り、前月改定値の105.3万人増から大幅にスローダウンした。デルタ株感染拡大による景気回復腰折れ懸念からクルーズなどの経済活動再開銘柄や小売株、住宅株などが幅広く下落した。一方、弱いNFPが9月FOMCでのテーパリング表明予想を大きく後退させ、エヌビディアなどのグロース株が堅調となった。

     ダウ平均は朝方に174ドル安まで下落し、74.73ドル安(-0.21%)と反落して終了。S&P500は0.34%安まで下落後、午後に0.10%高まで上昇し、0.03%安とわずかに下落して終了。ナスダック総合は0.31%安まで下落したが、0.21%高と3日続伸して終了した。S&P500の11セクターはITが0.38%高となり、ヘルスケア、コミュニケーションも0.11%高と小幅に上昇。一方、公益、素材、資本財、金融、エネルギーなどが0.5-0.8%下落した。

     週間ではダウ平均が0.24%安と反落した一方、S&P500が0.58%高と続伸し、ナスダック総合も1.55%高と続伸。年初来ではダウ平均が15.56%高、S&P500が20.75%高、ナスダック総合が19.21%高となった。

     8月雇用統計ではNFPが大きく下振れた一方、失業率は前月の5.4%から5.2%に低下し、市場予想と一致した。平均賃金は前月比+0.6%と予想の+0.3%や前月の+0.4%を上回る強い結果となり、前年比でも+4.3%と予想や前月の+4.0%を上回った。

  • ◆ダウ平均:35443.82 +131.29 +0.37%
    ◆S&P500:4536.95 +12.86 +0.28%
    ◆NASDAQ:15331.18 +21.80 +0.14%

     2日のNY株式相場は堅調。週末発表の米8月雇用統計に注目が集まる中、寄り前に発表された新規失業保険申請件数がコロナパンデミック以降で最少を記録し、景気回復期待が相場の支援となった。S&P500は0.28%高と続伸し、前日に続いて史上最高値を更新。エネルギー、資本財などの景気敏感株が上昇したほか、ディフェンシブ株も幅広く買われた。ダウ平均も131.29ドル高(+0.37%)と4日ぶりに反発し、史上最高値まで187ドル(0.53%)に迫った。ビザが2%超下落し、セールスフォース・ドットコム、アメリカン・エキスプレスも1%超下落したものの、ウォルグリーン、シェブロンが2%超上昇し、キャタピラー、ユナイテッドヘルス、ホーム・デポ、ボーイングなども1%超上昇しダウ平均を押し上げた。ハイテク株主体のナスダック総合はアルファベット、フェイスブックの下落が重しとなりマイナス圏に沈む場面もあったが、0.14%高で終了し、連日で最高値を更新した。

     前日に発表された8月ADP民間部門雇用者数が市場予想を大きく下回る弱い結果となり、8月雇用統計の下振れが懸念されたが、新規失業保険申請件数が34.0万件と市場予想の34.5万件を下回り2020年3月以来の最少となったことで、過度な景気下振れ懸念が後退した一方、FRBの早期テーパリング(資産購入の段階的縮小)開始を後押しするほどの強い結果でもなかったことで「適温相場」となった。米10年債利回りは前日の1.299%から1.285%に低下し、投資家の不安心理を示すVIX指数は16.41ポイントと前日比0.30ポイント上昇した。

  • ◆ダウ平均:35312.53 -48.20 -0.14%
    ◆S&P500:4524.09 +1.41 +0.03%
    ◆NASDAQ:15309.38 +50.15 +0.33%

     1日のNY株式相場は高安まちまち。不動産、公益などのディフェンシブ株が上昇した一方、エネルギー、金融、資本財などの景気敏感株が下落した。週末の8月雇用統計の前哨戦として注目された8月ADP民間部門雇用者数は37.4万人増と市場予想の61.3万人増を大きく下回る弱い結果となり、緩和的金融政策の長期化期待を高めた。S&P500は0.03%高とほぼ横ばいで9月の取引をスタート。ハイテク株主体のナスダック総合は0.33%高と反発し、再び史上最高値を更新した。一方、ダウ平均は48.20ドル安(-0.14%)と小幅に3日続落。ウォルト・ディズニー、セールスフォース、プロクター・アンド・ギャンブルが1%超上昇したものの、キャタピラー、シェブロンが1%超下落した。投資家の不安心理を示すVIX指数は16.11ポイントと前日比0.37ポイント低下した。

     例年9月は株価が下落する確率が高く、初日の取引が注目されたが、8月月間で2.90%高と7カ月続伸したS&P500は小幅ながら堅調スタート。年初来では20.45%高となり、長期トレンドラインの200日移動平均線を297日連続で上回った。5%程度の調整もなく上昇が続いていることで、市場では9月FOMCやデルタ株感染拡大などをきっかけに月内の調整を予想する声もあった。個別銘柄の動きでは、市場予想を上回る決算が好感されたPVHが15.07%高と急伸し、米食品医薬品局(FDA)にブースター・ショットの承認申請をしたモデルナが3.52%上昇した。

  • ◆ダウ平均:35360.73 -39.11 -0.11%
    ◆S&P500:4522.68 -6.11 -0.13%
    ◆NASDAQ:15259.24 -6.66 -0.04%

     31日のNY株式相場は小幅反落。月末の取引となったこの日は主要3指数がそろって狭いレンジでもみ合った。前日まで5日連続で史上最高値を更新したS&P500は0.13%安と3日ぶりに小幅に反落したが、8月月間では2.90%高と7カ月続伸した。ダウ平均は39.11ドル安(-0.11%)と小幅に続落したが、月間では1.22%高と2カ月続伸した。ハイテク株主体のナスダック総合は0.04%安とほぼ横ばいで終了し、月間では3カ月続伸した。年初来ではS&P500が20.41%高、ナスダック総合が18.40%高、ダウ平均が15.53%高となった。

     S&P500の11セクターは不動産、一般消費財、コミュニケーション、生活必需品の4セクターが上昇し、エネルギー、IT、素材、資本財など7セクターが下落。ダウ平均採用銘柄は、ウォルグリーンが4%超上昇し、アメリカン・エキスプレスも1%超上昇した一方、ナイキが2%近く下落し、ダウ・インク、シェブロンが1%超下落。ビザ、アップル、マイクロソフトも1%未満の下落となった。

     週末に今週最大の注目の米8月雇用統計の発表を控えるほか、翌日以降に8月ADP民間部門雇用者数や8月ISM製造業・非製造業PMIの発表もあり、重要指標の発表を控え様子見姿勢が強まった。寄り後に発表された8月シカゴ地区購買部協会景気指数(PMI)は66.8と予想の68.0や前月の73.4を下回り、8月消費者信頼感指数も113.8と予想の124.0や前月改定値の125.1を下回る弱い結果高となった。ただ、UBSが年末のS&P500の水準を4600ポイントと予想し、2020年末には5000ポイントまでの上昇を見込むなど、経済活動再開や景気回復を背景にした先高観が相場の支えとなった。

  • ◆ダウ平均:35399.84 -55.96 -0.16%
    ◆S&P500:4528.79 +19.42 +0.43%
    ◆NASDAQ:15265.89 +136.39 +0.90%

     30日のNY株式相場は高安まちまち。ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が利上げに慎重な姿勢を示したことで安心感が広がる中、主力ハイテク株が軒並み上昇した一方、金融株やエネルギー株が下落した。S&P500は0.43%高と続伸し、先週金曜日に続いて取引時間中と終値の史上最高値を更新。ハイテク株主体のナスダック総合も0.90%高と続伸し、最高値更新を続けた。一方、ダウ平均は55.96ドル安(-0.16%)と小幅に反落。アップルが3.04%高となったほか、マイクロソフト、ホーム・デポも1%超上昇したものの、アメリカン・エキスプレス、ダウ・インクが2%超下落し、ボーイング、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスなども1%超下落した。米10年債利回りは先週末の1.31%から1.28%に低下。投資家の不安心理を示すVIX指数は16.19ポイントと前週末比0.20ポイント低下した。

     S&P500の11セクターは、不動産、ITが1%超上昇し、一般消費財、コミュニケーション、ヘルスケアも0.6%超上昇した一方、金融、エネルギーが1%超下落し、素材、資本財も小幅に下落した。個別では株式トレーディング事業進出が好感されたペイパルが3.64%高となった一方、当局が顧客のオーダーの販売を規制する方針を示したことでロビンフッド・マーケッツが6.89%下落。EUがデルタ株感染拡大を理由に米国への不要不急の渡航を禁止したことでデルタ、ユナイテッドなどの空運株も軒並み3%超下落した。

  • ◆ダウ平均: 35455.8 +242.68 +0.69%
    ◆S&P500: 4509.37 +39.37 +0.88%
    ◆NASDAQ: 15129.5 +183.69 +1.23%

     27日のNY株式相場は反発。注目されたジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が年内のテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始を示唆し、テーパリング終了後も、直ぐには利上げを行わないとしたことでセンチメントが大きく改善した。ほぼ横ばいでスタートしたダウ平均はパウエル議長発言を受けて上昇し、242.68ドル高(+0.69%)とほぼ一日の高値で終了した。S&P500も0.88%高と反発し、2日ぶりに取引時間中と終値の最高値を更新。ハイテク株主体のナスダック総合も1.23%高と反発し、最高値を更新した。小型株指数のラッセル2000は2.85%高と大幅反発し、3指数をアウトパフォームした。週間ではダウ平均が0.96%高、S&P500が1.52%高とともに反発し、ナスダック総合は2.82%高と3週ぶりに反発。ラッセル2000は5.05%高と3週ぶりの大幅反発となった。

     寄り前に発表された7月個人消費支出 (PCE) 価格指数は前年比+4.2%と1991年以来の高い伸びとなり、FRBがインフレ指標として注視するコアPCE価格指数も+3.6%の伸びとなり、インフレ高進が懸念されたものの、パウエルFRB議長がテーパリングは、利上げとは無関係とし、利上げのためには労働市場のさらなる回復が必要だとしたことが安心感につながった。S&P500の11セクターはヘルスケアと公益の2セクターが小幅に下落したものの、エネルギーの2.62%高を筆頭に9セクターが上昇。コミュニケーション、素材、金融が1%超上昇し、IT、一般消費財も0.9%超上昇した。

  • ◆ダウ平均: 35213.12 -192.38 -0.54%
    ◆S&P500: 4470 -26.19 -0.58%
    ◆NASDAQ: 14945.81 -96.05 -0.64%

     26日のNY株式相場は反落。翌日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控え様子見姿勢が強まる中、複数のフェド高官からタカ派的発言があったことや、アフガニスタンのカブールで米兵士12名が殺害されたことでセンチメントが悪化した。ダウ平均は朝方に92ドル高まで上昇したが、192.38ドル安(-0.54%)と5日ぶりに反落して終了。前日まで3日連続で史上最高値を更新したS&P500も0.58%安と6日ぶりに反落した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.64%安と6日ぶりに反落。朝方に4日連続で最高値を更新したが、ほぼ安値引けとなった。投資家の不安心理を示すVIX指数は18.84ポイントと前日比2.05ポイント上昇した。

     ダウ平均採用銘柄は決算や強い見通しが好感されたセールスフォースが2%超上昇したものの、ボーイングが2%超下落し、ナイキ、キャタピラー、シェブロンなども1%超下落した。S&P500の11セクターは小幅に上昇した不動産を除く10セクターが下落。エネルギーが1.51%安と下落率トップとなり、コミュニケーション、一般消費財、素材、ITも0.6-0.7%下落した。経済指標は総じて軟調。新規失業保険申請件数が35.3万件と市場予想の34.9万件を上回り、4-6月期GDP改定値は+6.6%と速報値の+6.5%から上方修正されたが、市場予想の+6.7%を下回った。

  • ◆ダウ平均: 35405.5 +39.24 +0.11%
    ◆S&P500: 4496.19 +9.96 +0.22%
    ◆NASDAQ: 15041.86 +22.06 +0.15%

     25日のNY株式相場は堅調持続。週末のパウエルFRB議長講演を控え薄商いが続いたものの、長期金利の上昇を好感した金融株が軒並み高となったほか、コロナ・デルタ株感染拡大のピークアウト見通しを背景にレジャー関連株など経済活動再開銘柄も幅広く上昇した。ウェルズ・ファーゴが年末のS&P500の見通しを24日終値より7.5%以上高い4825ポイントに引き上げたことも支援となった。ダウ平均は39.24ドル高 (+0.11%)と小幅ながら4日続伸。朝方に78ドル安まで下落後、午後に一時134ドル高まで上昇した。S&P500はほぼ終日プラス圏で推移し、0.22%高と5日続伸。3日連続で史上最高値を更新し、終値でも2日連続で最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.15%高と5日続伸し、3日連続で最高値を更新した。

     米7月耐久財受注額が予想を上回ったことや、27日のパウエルFRB議長講演を控えたポジション調整などで米10年債利回りは1.34%と前日比0.05%ポイント上昇。利ざや拡大による収益向上が期待される金融株はアメリカン・エキスプレスが3.09%高、JPモルガン・チェースが2.06%高となったほか、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ゴールドマン・サックスも1%超上昇した。S&P500の11セクターは金融が1.21%高と上昇率トップになり、エネルギー、資本財、素材が0.4-0.7%上昇した。一方、ディフェンシブ・セクターのヘルスケア、不動産、生活必需品は0.1-0.2%安と小幅に下落した。

  • ◆ダウ平均: 35366.26 +30.55 +0.09%
    ◆S&P500: 4486.23 +6.70 +0.15%
    ◆NASDAQ: 15019.80 +77.15 +0.52%

     24日のNY株式相場は続伸。週末にジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控え、やや様子見姿勢が強まったものの、カジノ、クルーズなどの経済活動再開銘柄やエネルギーなどの景気敏感株が幅広く上昇した。中国のテクノロジー株が大きく反発したことも追い風となった。ダウ平均は終日プラス圏で推移し、30.55ドル高(+0.09%)と小幅ながら3日続伸して終了。S&P500も0.15%高と小幅に4日続伸し、連日で史上最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.52%高と4日続伸。初めて15000ポイントを上回って終了した。S&P500の11セクターはエネルギー、一般消費財、素材、金融など6セクターが上昇し、生活必需品、不動産、公益など5セクターが下落した。

     前日に米食品医薬品局(FDA)がファイザーなどのコロナワクチンを正式承認し、ワクチン接種進展による景気回復期待が高まる中、マカオで旅行規制が緩和されたことでカジノ・ホテル・オペレーターのラス・ベガス・サンズ、ウィン・リゾーツがともに7%超上昇し、クルーズのカーニバルや空運のサウスウェスト航空も4%超上昇した。中国当局の規制強化懸念で大きく下落したテクノロジー株の反発もナスダック総合を押し上げた。中国ADRは、ピンドゥオドゥオが22.25%高、JDドットコムが14.44%高、テンセント・ミュージック・エンターテイメントも12.75%高と急伸した。決算発表銘柄ではベストバイが8.32%高、メドトロニックが3.18%高となった。

  • ◆ダウ平均: 35335.71 +215.63 +0.61%
    ◆S&P500: 4479.53 +37.86 +0.85%
    ◆NASDAQ: 14942.65 +227.99 +1.55%

     23日のNY株式相場は続伸。ファイザーとビオンテックのコロナワクチンが正式承認されたことでセンチメントが大きく改善した。クルーズなどの経済活動再開銘柄や商品先物相場の上昇を好感したエネルギー・素材株が軒並み上昇した。半導体株やテスラ株も上昇した一方、公益、不動産などのディフェンシブ株は売りに押された。ダウ平均は終日プラス圏で推移し、215.63ドル高(+0.61%)とほぼ一日の高値で終了した。S&P500は1週間ぶりに取引時間中の史上最高値を更新し、0.85%高と3日続伸して終了。ハイテク株主体のナスダック総合も1.55%高と3日続伸。8月5日以来、12営業日ぶりに取引時間中と終値の最高値を更新した。投資家の不安心理を示すVIX指数は17.15ポイントと前日比1.41ポイント低下した。

     米食品医薬品局(FDA)のコロナワクチン正式承認を受けてファイザーが2.48%高、ビオンテックが9.58%高となったほか、モデルナも7.55%上昇した。S&P500の11セクターは原油高を好感したエネルギーが3.77%高となったほか、一般消費財、IT、コミュニケーションが1%超上昇し、素材、資本財も0.8%超上昇。一方、公益が1.32%下落し、不動産と生活必需品も0.3%超下落した。米経済指標では7月中古住宅販売件数が599万件と市場予想の583万件や前月改定値の587万件を上回る強い結果となった。

  • ◆ダウ平均: 35120.08 +225.96 +0.65%
    ◆S&P500: 4441.67 +35.87 +0.81%
    ◆NASDAQ: 14714.66 +172.87 +1.19%

     20日のNY株式相場は上昇。前日終値水準でスタートしたが、マイクロソフトなどのハイテク・ジャイアントやエヌビディアなどの半導体株が上昇し相場をけん引した。ダウ平均は朝方に27ドル安まで下落後、225.96ドル高(+0.65%)と一日の高値圏で終了し、4日ぶりに反発した。S&P500は0.81%高と2日続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合も0.19%高と続伸した。ダウ平均はインテル、3Mなど6銘柄が1%未満の下落となった一方、このほかの24銘柄が上昇。マイクロソフトが2.56%高となったほか、ホーム・デポ、シスコ・システムズ、ナイキ、セールスフォース、ウォルト・ディズニー、アップルなどが1%超上昇。S&P500の11セクターはITの1.30%高を筆頭に全セクターが上昇した。ハイテク株はマイクロソフト、アップルなどのほか、アドビ、アルファベット、フェイスブックも軒並み1%超上昇した。

     週間ではダウ平均が1.11%安、S&P500が0.59%安とともに3週ぶりに反落し、ナスダック総合は0.73%安と2週続落。新型コロナ・デルタ株の感染拡大が続く中、コロナパンデミックからの景気回復のピークアウト懸念や、FOMC議事要旨で年内の資産購入の段階的縮小(テーパリング)開始が示唆されたことなどが重しとなった。投資家の不安心理を示すVIX指数は18.56ポイントと前日比3.11ポイント低下したが、週間では3.11ポイント上昇した。

  • ◆ダウ平均:34894.12 -66.57 -0.19%
    ◆S&P500:4405.80 +5.53 +0.13%
    ◆NASDAQ:14541.79 +15.88 +0.11%

     19日のNY株式相場はほほ横ばい。自律反発が期待されたものの、前日のFOMC議事要旨で年内の資産購入の段階的縮小(テーパリング)開始見通しが強まる中、商品先物相場の下落や、好悪まちまちとなった経済指標、ゴールドマン・サックスが第3四半期のGDP見通しを引き下げたことなどが上値圧迫要因となった。S&P500は前日終値を挟んでもみ合ったが0.13%高と小幅ながら3日ぶりに反発。原油安を受けたエネルギーや、素材、資本財、金融などの景気敏感株が下落した一方、ITなどのグロース株や不動産、生活必需品などのディフェンシブ株が上昇した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.11%高と4日ぶりに小幅反発。テスラが2%超下落したものの、ネットフリックスが4%超上昇し、好決算を発表したエヌビディアも約4%上昇。時価総額上位のマイクロソフトも2%超上昇した。一方、ダウ平均は66.57ドル安(-0.19%)と小幅に3日続落した。

     寄り前に発表された新規失業保険申請件数は34.8万件と市場予想の36.3万件を下回り、コロナパンデミック以降で最少を記録した。一方、8月フィラデルフィア連銀業況指数が前月の21.9から19.4に悪化し、市場予想の23.0を下回るなど好悪まちまちとなった。ゴールドマン・サックスはデルタ株感染拡大の影響が予想より大きいとして第3四半期のGDP見通しを従来の+9%から+5.5%に引き下げた。

  • ◆ダウ平均:34960.69 -382.59 -1.08%
    ◆S&P500:4400.27 -47.81 -1.07% 
    ◆NASDAQ:14525.91 -130.27 -0.89% 

     18日のNY株式相場は続落。軟調にスタートすると、午後に公表されたFOMC議事要旨で年内の資産購入の段階的縮小(テーパリング)開始が示唆されたことで下落幅を拡大した。ダウ平均は382.59ドル安(-1.08%)とほぼ一日の安値で終了し、S&P500も1.07%安で終了。ともに2日続落となった。ハイテク株主体のナスダック総合は0.89%安と3日続落した。S&P500の11セクターは一般消費財を除く10セクターが下落。エネルギーが2.40%安となったほか、ヘルスケア、IT、生活必需品、金融、素材、資本財、不動産が1%超下落した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の17.91ポイントから21.57ポイントに上昇した。

     朝方はFOMC議事要旨の公表を控えた様子見の中、米7月住宅着工件数が市場予想を大きく下回ったことも重しとなった。ただ、好決算を発表したロウズ(+9.59%)やTJX(+5.57%)などの小売株が上昇し相場を支えた。しかし、FOMC議事要旨で、経済が予想通り回復するならば、年内のテーパリング開始が適切であるとされたことで幅広い銘柄が売りに押された。
     引け後に決算を発表したエヌビディアは時間外で3%近く上昇。グラフィック・カードが好調で売上高と利益が市場予想を上回った。

  • ◆ダウ平均:35343.28 -282.12 -0.79%
    ◆S&P500:4448.08 -31.63 -0.71%
    ◆NASDAQ:14656.18 -137.58 -0.93%

     17日のNY株式相場は下落。米国の7月小売売上高が予想以上に落ち込んだことや、軟調なホーム・デポの決算も重しとなった。前日まで5日連続で史上最高値を更新したダウ平均は282.12ドル安(-0.79%)と6日ぶりに反落。一時、505ドル安まで下落幅を広げた。S&P500も0.71%安と6日ぶりに反落し、ナスダック総合は0.93%安と2日続落となった。ダウ採用銘柄は、メルク、ユナイテッドヘルスが1%超上昇したものの、弱い既存店売上高が嫌気されたホーム・デポが4%超下落し、ボーイングも約3%下落。キャタピラー、ウォルト・ディズニー、ダウ・インク、3Mなども1%超下落した。S&P500の11セクターはヘルスケアが1.12%高となり、不動産、生活必需品も小幅に上昇一方、一般消費財が2.31%下落し、素材、資本財も1%超下落した。ナスダック総合は半導体株の下落が重しとなった。

     前日の中国経済指標の悪化で世界経済の減速懸念が強まる中、寄り前に発表された米7月小売売上高が前月比-1.1%と市場予想の-0.3%を上回る悪化となったことで景気敏感株を中心に幅広い銘柄が売りに押された。金融政策の見通しを巡っては、パウエルFRB議長の討論会での発言が注目されたが、経済についての慎重な見方が示されたが、金融政策への言及はなかった。センチメントは引き続き悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は17.91ポイントと前日比1.79ポイント上昇。一時、8月3日以来となる19.56ポイントまで上昇した。

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