ここから本文です

短編と詩

  • 76
  • 1
  • 2014/07/19 19:12
  • rss
  • 1

    *****

    短編でも、詩でもお気軽に投稿して下さい。
    感想も書いてね〜。

  • <<
  • 76 52
  • >>
  • 【館の主】
    彼は濃いめの酒を口にする。
    幹線道を通るサイレンがこだまし、老人が危篤に陥ったのだろう
    それでも、温泉施設の中では、喫煙席を求め、テレビの観える席を探す
    人たちが喧噪を醸し出す。

    「いらっしゃいませ。本日は、アバンチュールをお楽しみ下さい。
    ・・で、ご注文は、如何致しましょう?」
    問い掛けられる老夫婦は、互いの顔を見つめ、温泉で高揚した互いの顔へ
    「まんざらでもないのか?」と目線で問い掛ける。
    「あなた、銚子に乗って、後が怖いのは承知のはず。
    絆されるなんて歳じゃ、ありませんでよ。」
    ちょっと、ムッとし、白髪で、品のある老人は顔を開くと
    「そういえば、きみから、そんな言葉を聞くのは久しいかな・・」
    と踵を返す。

    いつも、ふたりは一緒だった。
    二人の記憶では、今となってみれば、どうでも良いことだ。
    互いが存在することの理由など、問うたことがあるかと思える。
    それほど、多くの物事が、互いの間を通り過ぎていた。

    彼が彼女を導き、彼女が彼を導いた。
    いつの間にか、そうした関係から、互いを求めるようになっていた。
    「でも、僕らだけじゃ生きられないだろう?」
    と、ある時、患者への失意から、老人は言ったことがある。
    「でも、大丈夫。あなたならできるもの。」

    喉元を通る、濃い目の酒を意識する。
    それを味わったからと言って,自分は、何も、語りはしない。
    ただ、老夫婦の姿へ、沈黙を感じていた。

  • 【亡霊の館】
    最近、躁鬱という社会的な症例を聞きます。
    精神症の多くは、自己の矛盾性の淘汰から来る
    ジレンマだと聞きます。
    しかし、原因の多くはストレス障害です。
    意識や認識が個人の能力を超えていること、また超える
    利害を求める負荷から、方向性を見いだせないジレンマが
    生まれ、精神的なカタストロフが派生することです。

    今回、「愛する自分へ」と投稿した理由は
    社会への意識を問うためです。

    以前から疑問だったのは、何故、多くの人たちは
    社会的なことへ疑問を抱くのに、ストレス発散的な投稿を
    し、それが実質的な解決策と考えているのだろうか?
    という疑問です。
    もし、そうした実践や啓蒙が実際にあったなら、社会変革の
    動機を探り、また動機の意味を確認することが出来るはずです。
    実際の、掲示板が、ストレスや個人的なはけ口としての機能を
    満たす限り、息子や孫が、親やおじいちゃんへ「死んでしまえ!」
    と言うかもしれません。何もしない親を見て、「うちのおやじは
    建前だから、建てる前に壊れた家を建てているんだ。
    そうした、崩れた家、多くね?」
    「つまり、幽霊の家だよね。
    亡霊の館!」

  • 【愛する自分へ】
    愛することが苦痛だった。
    逆に、苦痛は、愛することを表現する。
    それらの方向性は違えども、少なくとも、同じ感覚での
    表現を想像するものだ。
    他人の苦痛が、どれほど自分の中で理解されようとも
    それが、他人への愛と、自分では理解しきれない。
    あきらめと、迎合と、(ためらい)・・いや、ためらいなど
    あってしかるべきなのか?

    我々が、生まれた頃、継続的に、生命という(存在)は無いものだった。
    何故なら、在ることから、認識を促すからだ。
    認識無くして、(無)という概念は無いからだ。

    そもそも、同朋という理由は、一緒に、生きる理由なのだ。
    同じ価値観を共有し、同じ理念を共有することも、一つの選択だが
    必要な理念は、自分の存在を確認することである。
    其れが、動機の理由であり、選択する理由である。
    生きることを選択し、その理由の倒錯でないこと、また選択へ
    値する価値のあること、また、自分の能力へ責任を果たせるかの
    問いをするものだとするなら、その実践へ答えるのは
    自分では無い、他人であるべきなのだと、思える。

  • 【おばあさんの想い】
    車の往来が激しい交差点を
    一人のおばあさんがひょこひょこと渡る
    自分のペースで、とてもゆっくりと

    走っていた車は止まり、おばあさんが渡るのを待っていたが、
    やがてイライラして怒鳴ったりおばあさんの歩き方を笑ったりする

    だからぼくは通りに飛び出しておばあさんの手を引いてあげている

    人はみんな同じペースで歩くわけではないし、歩き方もいろいろでいいはずなんだ

    でも世の中の仕様はそういう風にはできていない
    うわっつらだけ取り繕って、個性さえ平準化しようとしている

    これで本当にいいのかな?


    ぼくの隣で歩くおばあさんの目は、ひたむきでとてもきれいな色をしているよ

  • 【遺産】
    みっともないほど、勃起していた。
    女性を観ると勃起した。
    その反応が可笑しくて、勃起したペニスを扱いた。
    たとえ、勃起したペニスを見知らぬ女と交渉しても
    生まれた子供は、どうでも良い子供だろう。
    金と名誉、それに労働を想像させる、要因なのだろう。

    自分の未来を、誰が、図るというのか?

  • >>69

    【Re: ジェンダー】
    sumさん、いつも丁寧なレスをありがとうございます

    わたしは学がないのでsumさんがおっしゃる著名な詩人の作品には触れたことがありません
    掲示板の人の詩に影響をもらっています
    有名な方の作品には評価や感想があり、それを参考にして自分との考え方の認否を判断出来ますが、一個人の作品の場合は書き手がどういう意図や視点で描写するものなのかよくわかりにくく、意見をお尋ねしてしまいました

    sumさんが面倒でなければ、またいろいろご意見を聞かせてください
    よろしくお願いします

  • 【ジェンダー】
    「日常的な題材と・・テーマ」という言葉から刺激された
    疑問でしょうか?

    まず、私の視点を理解してもらうために「短編と詩」へ
    投稿する動機を説明させて下さい。

    私の「詩」への概念は、谷川俊太郎とリルケです。
    そして、「散文」と「小説」は、ランボーとへンリー・ミラーです。
    これらの過去の作品は、私を感動させました。
    それと同時に、疑問であった印象と心象を、具象化させてくれました。

    谷川さんは、心象の意味を、リルケは、行動の誠意を、ランボーは
    具現化する矛盾を、ヘンリーは、印象と心象の懐疑を問いました。

    それらの作品が、個性で裏打ちされているもの、それと、何より
    私と同じように、多くの疑問から行動を強いられていただろうことを
    想像します。
    あなたも同じではないでしょうか?

    あなたの作品から、セックスを取り上げた訳ではありません。
    「描写」という意味で、ジェンダーなる意味合いが含まれて
    いるのは確かです。

  • >>66

    【Re: 描写】
    こんばんは

    sumさんの過去投稿を少し読ませていただきました
    それほど描写としてセックスが取り上げられているわけではなさそうですが、もしかしてわたしの投稿内容に性を意識させるようなものを感じられたのでしょうか?
    自分では自分の書いた内容を判断しにくいので・・・

  • 【描写】
    セックス描写が社会的な意味合いを含むように想います。
    また、嗜好という意味では、セックスを自己実現と捉えたり
    個と他人との接点という捉え方もあります。

    「描写」という方法が表現の手段として、自らの疑問へ
    答えようとする限り、個性的な表現も生まれるでしょうし
    それを評価するのは、社会的な役割です。
    もっとも、誰もが嗜好するセックスという日常的な題材を
    クローズアップし、其処へ、テーマを伴わせるのは
    疑問の核心がないと出来ないことかもしれません。

  • >>63

    こんばんは
    丁寧な解説をありがとうございます

    >セックスの捉え方が、ある意味、社会的な捉え方を表現するだろうし、
    また、その人物像を浮き上がらせる。
    社会的な意味合いを表現することでもあります。

    おっしゃるとおりだとも思いますが、社会的=セックスという捉え方は個人的な嗜好が多々入っているような・・・
    あっ、すみません(^^)

  • 違います。
    宋薫さんの作品の題名では、ありません。
    「入れてほしいの・・」という受けて側の発想を
    象徴しようとした言葉です。
    一時、官能小説なる題材の多くは、社会的にはバイアブラ的な
    要素があるように想いました。
    互いの相思が合って、行為が成り立つことと
    「生きたい」という欲求の表現を無視するのは、不自然です。
    セックスの捉え方が、ある意味、社会的な捉え方を表現するだろうし、
    また、その人物像を浮き上がらせる。
    社会的な意味合いを表現することでもあります。

  • >>60

    【Re: 入れてほしいの・・】
    こんばんは
    お邪魔しています

    >想えば、感性の根拠こそ、その表現の理由で、それを社会的な理由から
    否定するとしたら、きっと、セックスは御法度になってしまう。
    表現は規制するけど、実際には、子供が産めないのは問題だ。
    なんじゃ、それ!
    という思いがする。

    何回か読み返して、結局ここの部分しか理解ができませんでした

    この投稿のタイトル名ですが、川上宋薫という方の作品名かなにかですか?

  • 【入れてほしいの・・】
    以前、川上宋薫なる作家が居て
    「なんとも、作家崩れをいなめない・・」と
    想ったが、永井荷風にしても、浅草のロック座を描写
    するなど、その作品は、世に出回っている。
    書くことは、読者の欲求を表現するもの、という理念では
    需要と供給の原理を逸脱しない。
    想えば、物語や逸話、伝説などが、現実の理念を投影するもの
    と判断して、だから現実以上のものでなければならない、という
    考え方が生まれるのは、何処か、理解できる。
    試してみたいものや、試行する理由の因子が、「退屈だから」という
    動機も理解できるのだ。
    生理や欲求や願望、果ては、理想や希望の多くが現実を基盤に試行し
    それだから、何を、志向するのか?という疑問へ苛まれる。
    人が生きることへ定義を求めない限り、欲求や理想と、矛盾の意味を
    模索することになるのだろう。
    ちょうど、イギリスでは、ジョン・クレランドなる作家が「ファニー・ヒル」
    なる卑猥本を書いて、日本にも翻訳が出回った。
    学生の私は、大いに奮起し、勃起の社交性を認識したものだ。

    想えば、感性の根拠こそ、その表現の理由で、それを社会的な理由から
    否定するとしたら、きっと、セックスは御法度になってしまう。
    表現は規制するけど、実際には、子供が産めないのは問題だ。
    なんじゃ、それ!
    という思いがする。

    で、川上宋薫へ、泣き泣き、拍手を送っていた。

  • 【白い紙の世界】
    真っ白い紙。
    それを見るとどうしても鉛筆を走らせてしまう癖がある。
    何もない場所にただひたすら、一心不乱に描き続ける。歪な曲線を繋げて思った形を創り出す。黒い鉛筆と白い鉛筆は僕の頭の中を白い紙に写して、少しずつ形を変える。だんだんと周りの音が消えていき、目に映るものすら眼前の白い紙のみに。
    ただその心地良い空間は一瞬の瞬きで、一回のため息で、一本の線で、たった一か所の矛盾だけで呆気なく壊れる。いつも思い通りにいかず、途中で崩れてしまう。
    (あぁ、まただ・・・)
    それまで完璧に思えていた白い紙の上の世界は僕自身の手によってくしゃりと歪んだ。ゴミ箱の中に紙を投げ捨てて僕の虚ろな目は何もない空を映す。
    また、やり直しだ。

  • 【勝手な想像】
    彼女の顔が蒼く観える。
    陰る額が亡霊をみるような気がした。
    「あなたは、私が死ねば良いと想っているのでしょう?」
    彼女は、愛されていないと想う。
    「私が会いたいと云うから、お義理で会っているのでしょう?」
    お金のことで苦労が苦労を生む。
    そうした経緯が人の関係を壊す。
    人が自分の利害の道具や玩具になり、いつでも遊べていた記憶を蘇らせる。
    まるで、自分に商品価値があった記憶が、利害を産んでいる。

    そして、ヒモは云う。
    「そんなオババへ金を出す奴が居るかよ?」
    「何云ってるの?あたしを愛しているって云ったでしょう?」
    「馬鹿野郎!誰が弛んだ女を抱くかよ!」

    そもそも、人には、匂いがある。
    どんなに、化粧していても、その人の匂いは消えない。
    それは、記憶であり、想いの匂いだ。
    日常の生活から生まれる臭気かもしれない。

    では、彼女は何者なのか?

  • 【始めまして、読書(小説)が趣味のアトムです。】
    不躾の訪問を許してください。

    (そのまんまの話)

    平成12年もあと20日余り。午前5時半のまだ薄暗い闇の中を
    煙草を求めてコンビニに向かっているときだ。
    何気なく見ていた前方。街灯の灯りの中にそれが見えた。
    新聞配達が家に向かい、帽子のツバに手を掛け頭を下げている。
    (おやっ)その前に人はいないのだ。近くにも人影は見えない。
    訝しく思いながら、すれ違った時、新聞配達の顔を視る。
    見覚えのある顔・・・(そうだ)この夏の夕方、コンビニの前で、
    煙草を吸いながら屯している4,5人の高校生をよく見掛けたが、その中の一人だった。
    そして、その家の前に来た時、合点が行った。
    新聞受けにテープで貼り紙。それには、こう書かれていた。

     (毎日、ご苦労さま、寒くなりました。風邪をひかないようにしてくださいね)

    来た道を振り返ると、新聞配達の少年は自転車のサドルを跨ぐところでした。

    その背を視る僕の顔は― 緩んでいたと思います。

  • 【折り紙】
    目が見えない。
    随分と昔、子供の頃、友達と折り紙を折った。
    ある友達が病院へ入院した友達のために折り鶴を
    折ろうと云った。

    赤や緑や紫や黄色、それに空色のブルーや
    縞柄の色合いや、純白の色紙が素敵だった。
    色や白が、私の心を刺激する。

    私の記憶の中には、そうした色紙たちの色彩が
    私の心を支配している。

    それは、きっと、目が見えた頃、カラーの夢を観たからだ。
    友達たちや好きな男の子が花園で笑っている。

    黄色いコスモスを男の子へ差し出すと
    彼は微笑み、そっと花へ息を吹きかける。
    何処からか風が吹き、彼の髪を揺らす。
    友達たちは、はにかんだ笑いを見せる。
    私は、一輪の黄色いコスモスになりたいと願った。
    そして、上から注ぐ光へ手を差し出した。
    「ありがとう、ありがとう、神様!」

    折り鶴を手の感覚で、折り続ける。
    目の見えなくなった私は、色彩の記憶を頼りに
    私と、そして誰かのために
    折り鶴を折り続ける。

  • 【愛の力】
    君が好きだった。
    今、在る、過去の記憶の中で君が居た。
    記憶は曖昧で、自分の行動の中を追従する。
    全ての意味が君を意識した。
    苦しみも悲しみも、君の中で眠っている。
    影に霞む、君の顔を確認したくて
    僕は、君へ質問する。
    「僕は、君を愛している。」

    物が存在という不思議を語る。
    君と僕が出会えたことの不思議を想う。
    そしてそれが、君と僕の未来であること
    また、愛する意味を教えてくれるだろう。

  • 【殉教】
    愛へ聞き耳を立てた。
    自分を愛する事ができなくて、他人を意識する。
    嫉妬や羨望、果ては、自虐を愛そうとした。
    その全てが、自分のためのポーズで
    哀れみを自分へ向けるものだった。
    遠回りして他人を意識し、それの意味が空虚であると想える。
    他人は自分を愛さない。
    しかし、自分が自分を愛す姿を想像できぬ間々、何を目的に行動
    して良いのか理解できないのだ。
    まるで、戦場の中で、互いを見つめる。
    互いの瞳の奥を見つめる。
    そして、君は云うのだ。
    「君の瞳の中の自分を信じる。
    だから、君のために死のう・・・」

  • 【サディズム】
    夢は扉を叩く。
    それは目の前の扉と意識しているからだ。
    本当は、扉など無くて虚無や倦怠が支配している。
    なら、どうして自分は前向きであろうとするのだろう。
    それは、自分が生きているという実感の中で考え
    その進展を模索しているからだ。
    「私は何故生きている?」という答えへ答えるのは自分であるからだ。
    そして云うだろう。
    従いたまえ、従う意味を理解したとき、生きる意味の扉を開く。
    我等輪、我欲へ従おう。
    故の、因果を問いたまえ。
    自らの内にこそ、快楽の芽吹きを意識する。

  • <<
  • 76 52
  • >>
並べ替え:
古い順
新しい順
アプリでサクサク「掲示板」を見る Yahoo!ファイナンス公式アプリ
ファイナンスストア