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ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(株)【6090】の掲示板 2016/12/08〜2016/12/19

検査項目の世界はシェアを取ったもの勝ちだと思います。

一例を上げると、腎機能関連では昔から血清クレアチニンから求められる指標で評価されるのが一般的でしたが、近年ではシスタチンCから求めた指標の方が正確性が高いとされています。
しかし、現実にはほとんどの場合において血清クレアチニンから求められた指標が使用されています。

こういったものは他にもたくさんあると思いますし、PEAの場合は感度94.4%、特異度92.8%と検査項目の質的にも問題ありません。

ちなみに感度とは、ある疾患の人が検査した場合に陽性となる確率、特異度とは、その検査値が陽性の場合にその疾患であると特定できる確率です。
感度40%であれば、もしAという疾患であったとしても、その検査項目が陽性になる確率は40%、つまり残りの60%の人は陰性となり、その疾患が見逃されてしまうかもしれないということです。
また特異度40%であれば、ある検査項目が陽性であっても、Aという疾患である確率は40%、つまり検査項目が陽性であっても、60%の確率でAという疾患ではなく問題が無い若しくは他の疾患であるという事を指し、Aという疾患であると確定しきれないことになります。
PEAの感度、特異度がともに高いということは、PEAが陽性であれば、うつ病(大うつ病?)であるとほぼ確定診断が出来るということを示していると考えられます。

具体例でいうとCRPという有名な炎症マーカーがありますが、感染症に対する感度は高く、特異度は低いマーカーとなっています。つまり、感染症の時にほとんどの場合においてCRPは上昇しますが、CRP自体は感染症だけでなく、他の病気でも良く上昇するマーカーなので、CRPが上がったからといって感染症と断言はできないということです。つまりCRPが上昇した時は、感染症かもしれないけど、他の病気の可能性も十分考えられるという事になります。

なのでPEAの感度94.4%、特異度92.8%という数字はかなり優秀だと思います。

あとシェアを獲得するためには宣伝も必要になってくると思いますが、その点はエムスリーがカバーしてくれると思います^^