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    まだパソコン初心者のsabisinbo2000です。人一倍さびしがり屋の私なので、今日読んだ本にかこつけて、皆さんといろんなことを語り合いたいと思っています。
    よろしくお願いします。

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    yat***** 5月27日 15:27

    『さらさら流る』柚木麻子
    前の作者と同じですが、こちらはコメディータッチではありません。
    主人公の菫は女子高を卒業して、大学の探検同好会の飲み会のあと、酔ってしまった男子学生に誘われて、暗渠となった川をたどって家まで帰ることになる。
    その光晴という学生は自分が義母との家庭生活の中で、居場所がなく辛い思いをしてきて、今は家をでて1人暮らしをしていることを聞く。
    一方、菫の家族はみんなおしゃべり好きで、懐の大きい母をはじめとして、初めて訪ねた光晴を居心地よくしてしまうような人たちだった。
    別れてしばらくたったころ、仕事上の調べ物の途中で光晴が撮った自分の裸像がネットに拡散していることを知って愕然とする菫。
    打ちのめされた菫のその後を丁寧に描き、彼との関係についても考察していきます。

  • 『私にふさわしいホテル』柚木麻子
    主人公の女性は、たくましく作家を目指して、ファミレスでのバイトに精を出している。
    最初の受賞が、アイドルの女の子との同時受賞のかげに隠れてしまうという不運もあるけれども、なんとしても自分の作品を売り出したい一心で、大御所の作家をだまして原稿を落とさせるという荒業も使います。
    作家と賞の裏側や、時々実名ででてくる作家があったり、わくわくして読めます。
    彼女を追い落そうとする大御所作家や担当編集であり、大学時代の先輩である遠藤という人物のキャラクターも作品を面白くしています。

  • 『がん消滅の罠』岩木一麻
    副題は、完全緩解の謎です。
    本を読む前に、テレビドラマとなったものを見てしまったので、大筋はわかってしまっていたのですが、ドラマとは違う展開もあって、さらに深みを感じました。
    がんのこと、保険のこと、治療薬のこと、ややいっぱい盛り込みすぎている感もなくはなかったですが、力作でした。

  • 『名残り火』藤原伊織
    副題はてのひらの闇Ⅱです。
    藤原さんの長編としては最後の作品となったものです。と
    主人公の堀江は以前の会社で同僚だった柿島が、暴行にあって亡くなったことを知る。
    以前の会社は別の会社に合併され、堀江は食品などの調査をする事務所を開いて働き、柿島は会社をかわって、その会社も退社したばかりだった。
    事件は若者による無差別暴行として処理されるかにみえたが、そんなわけはないと堀江は事情を調べはじめ、刑事にも接触します。
    堀江という人物、父親は暴力団組長という設定で、普段は普通に仕事をしているが、一旦相手を追い詰めて迫っていくときは暴力もいとわないという人物。
    柿島との交流もだんだん明らかになってきて、だんだんといろいろなことが明らかになっていく過程を、人物の理解を深めながら楽しめる作品でした。

  • 『リカ』五十嵐貴久
    この作家のデビュー作を、文庫化するにあたって書き直したものらしいです。
    他の作品は読んだことがありましたが、この本はホラーっぽいところがあって、読んでいてゾクゾクするところがあります。
    会社でそこそこの地位をえて、家族もいるのに、知り合いから聞いた出会い系に興味をもって、メールのやりとりを始めた本間。
    最初はほんの軽い気持ちであったのが、1人の女性に絞って互いにいい感じになってきたと思っていたところが、電話番号を教えたあたりから女性が豹変。
    ストーカーとなって、恐怖に追い詰められていきます。
    こわいものみたさで読みましたが、こんな事態はおそろしくて、想像するだけでドキドキしました。

  • 『スペードの3』朝井リョウ
    最初のスタートが学校内での女生徒の話から始まり、女王様キャラクターだった子が主人公で話が進んでいくのかと思ったら、違っていました。
    つかさ様と呼ばれる女性劇団出身の女優のファンクラブのメンバーはファミリアと呼ばれ、規律正しくファンとして活動している。だったが、新たなメンバーを迎えたことから、さざ波が起こる。
    そして、応援されている側のつかさについても描かれていきます。

    久しぶりの投稿嬉しいです。
    またお待ちしていますね。

  • 『ポスドク』高殿円
    主人公の瓶子という男性は、ポスドクと呼ばれる大学院で博士号をとりながら、非常勤講師をして月収も少ない生活。
    そして、そこに姉が突然現れて、子どもを預けていなくなってしまう。
    この男の子誉くんがやたらできた子で、いいコンビを組んでいます。
    指導教官の不正に巻き込まれて、持っている授業の数も少なくなりそうな危機に舞い込んできたチャンス。
    果たしてこれを生かせるのか?
    瓶子に絡んでくるキャラクターたちもそれぞれ面白い人たちでした。

  • 『東京會舘とわたし』辻村深月
    上下2巻に分かれています。でも、読みやすくてどんどん読めてしまいました。
    東京會舘には私は縁もゆかりもないのですが
    そこで働く人たちの矜持が感じられて、とても清々しい読後感でした。

    yattokoさん、精力的に読んでいらっしゃいますね。
    私はGW前半出張でやっと今日から連休が始まりました。
    図書館から借りてある本がまだあるので
    少しは読書が捗るといいな。

  • 『店長がいっぱい』山本幸久
    豚肉と卵の他人どんぶりをメインとする友々家が舞台。
    日本だけでなく、海外にある友々家がでてくることもあったり、店長をつとめる人物も、そこで働くバイトも様々。
    本社の若手女性で店舗を担当する霧賀という女性が魅力的に各店舗に関わっていきます。
    母子家庭となった現会長が息子のひとことから他人どんぶりの店を開き、社長となって店舗を増やしてきて、それを継いだ息子がとんでもない社長となり、変な企画をだしては惨敗してしまう。
    最初は嫌な人物としか描かれていない社長も物語が進むについて変化していきます。

  • 『終電の神様』阿川大樹
    終電あるいは終電間際の電車が緊急停止、というシチュエーションでの短編。
    どの話も、最後の方であっと言わせるおちがあったり、しみじみとさせられたり、あるじょせいはよかったよかったと嬉しい涙が浮かんだり、と物語がありました。
    満員電車に乗っている人の様々な人たちをインスタレーションにして展示したというアーティストも登場するのですが、確かに見知らぬ人たちとあれだけ密着して揺られている空間て、と思うと不思議に思うこともありました。
    個人的には、競輪選手の彼をもつ女性の話と、駅の売店で働く女性の話がよかったです。

  • 『孤狼の血』柚月裕子
    今度映画が公開されるらしいです。
    大上という警官は、世の中が平和に収まるためにはある程度統率がとれた暴力団の存在が必要と考えている男。
    暴力団にはいくつもの団体が絡みあっているが、大上は特にある団体に深く入り込んで、刑務所で服役中の組長とも話が通じる仲で会った。
    そんな大上の相棒として若手の日岡が赴任してくる。
    やくざから上前をはねたという潤沢な資金も存分に使って、非合法な捜査も全くいとわない大上に最初は反発をするが、大きな抗争事件になりそうな時に頼りになるのも、また大上だった。
    中盤までは、組関係の争いごとなどが続いてちょっと退屈したのですが、後半に向けて一気に動きが面白くなりました。

  • 『風味さんのカメラ日和』柴田よしき
    田舎をもりたてるために、新しい市長が市民講座を開くことを宣言。
    そして、そのひとつカメラ講座は、友人のおじさんが講師となることになり、風味は人数が足りないと半年で終わってしまうから、と誘われて受講を始める。
    同じカメラで同じ素材をとっても、スライドショーで映し出された映像は、撮った人がこの写真とこの写真は同じとわかるような個性が出るということに、読んでいる私も驚きました。
    写真をとおして、その人が抱える悩みまでもが浮き出てくる。
    写真のことも知ることができ、楽しく読めました。

  • 『スケートボーイ』碧野圭
    M大学の和馬は、1年ぶりにけがから復帰して、最後の4年生のスケートを滑ることを決意する。
    和馬には、同じ監督に教わっていたかつての同級生がおり、そちらはアメリカに渡って全日本で1位を争うような選手となっていた。
    同じくM大学のスポーツ新聞部の将人の目を通しながら、選手のことも伝わってきます。
    フィギャアスケートは羽生君もいて、相当盛り上がっていますが、そこまでには行かない選手たちのスケートにも温かい目が向けられています。

  • 『白バイガール駅伝クライシス』佐藤青南
    以前読んだ白バイガールの続編。
    箱根駅伝を先導することになった神奈川県警の女性白バイ隊員とそこに絡んで選手の妹の誘拐された事件が起きます。
    箱根駅伝のことをもっと知っていると沿道の風景など浮かんできて面白いだろうな、と思いましたが、知らなくてもバイクでの先導がいかに技術のいることなのかなどがわかります。

  • 『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和
    たくさんのルールがあるけれど、それを受け容れれば過去に戻れる(場合によっては未来に行ける)喫茶店。
    物凄く売れている本のようです。続編の『この嘘がばれないうちに』も併せて読みました。
    「泣ける!」というような読者の声がたくさん寄せられている本なのですが、その前評判を見て(聞いて)期待しすぎたせいか、ちょっと軽い話に感じてしまいました。

  • 『デッド・オア・アライブ』楡周平
    コクデンは粉飾決済を行った大手電器会社で、その結果優良企業を手放して、影響が大きいことから倒産こそ免れたものの、息詰まっていた。
    そして、大手自動車のタカバは水素を新たな燃料とした車の推進を進めようとしていたが、水素ステーションの設置には膨大な資金が必要で、普及が進まない。
    イナズミは軽自動車のみのメーカーだが、ハイスペックの新型モデルが売り上げが伸びず、また、市場も国内に限られて今後はこのままでは衰退の一方という状況。
    それぞれの企業の思惑が絡んで、電気自動車がその打開策になるのでは、と気づくが、役員たちは新たなものを受け入れていかないと将来がないのだ、ということに気づかない。
    技術の進歩が産業を全く変えてしまう現代で生き残りをかける企業の人たちの話はとても面白かったです。

  • 『カレイドスコープの箱庭』海堂尊
    東城医大シリーズです。
    再読でしたが、今回海堂作品が、日曜劇場のドラマになるようで、読みました。
    この作品では田口医師が、またタヌキ院長から難題を申しつけられます。
    国際学会の開催と、病院内で起きた医療過誤、診断ミスがあったのではという匿名の手紙の真相を探ります。
    いつもの通り厚労省の白鳥さんが首を突っ込んできて、また、学会関係では田口医師の懐かしい同級生たちも集ってきます。
    おまけに海堂氏の日々をつづったものが掲載されていますが、作家一本となるまでにも講演をこなし、ドラマ化した現場見学に行きつつ、次々と精力的に新しい作品が生み出されていることに驚かされました。

  • 『NO.6 beyond』あさのあつこ
    NO.6という都市が崩壊して、その後の物語。
    シリーズを読み終えて大分時間がたっているので、忘れていた部分もあったのですが、紫苑やネズミ、イヌカシ、力河などの話を読みすすみながら、懐かしく思い出しました。
    また、今まであまり話題にならなかった紫苑の父の話が出てきて、その父親のセリフにぞっとしながらも、人間の本能というものを見せられた気にもなりました。
    離れ離れになりながらも、お互いの存在を常に重く感じている2人の関係をうらやましく思います。

  • 『臨終ここだけの話』志賀貢
    現役の医師が自分の経験を元に、患者さんの臨終に際してのいろいろな事情を書いています。
    文庫本で読みました。

    職場で配置換えになり、仕事内容も今までより多岐にわたり、責任が重いものになりました。
    なかなか余裕がなくて本来好きな小説など落ち着いて読める状況ではないので、短い文章を集めた本を続けて読んでいます。
    やっと仕事のペースがつかめてきたので、今週末は小説が読みたいなぁ。

  • 『文士の食卓』浦西和彦編
    森鴎外、夏目漱石など、著名な作家たちについての食にまつわるエピソードを集めたエッセイ集です。食に関しては人間性が出るというか、なかなか興味深い話がたくさんありました。

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