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(株)FRONTEO【2158】の掲示板 2017/02/11〜2017/02/27

>>1007

 続き
【人工知能に負けたくない】

 (3)の症状悪化の早期発見は、障害者の就労支援を事業とするLITALICOと共同で進めているプロジェクト。
精神疾患を患ったことのある人の就労支援を担うLITALICOのセクションをFRONTEOがサポートし、症状悪化の予兆を事前に感知する仕組みを作っている。

 精神疾患において、症状の悪化を放置することは、悪い結果を招くケースが多い。
そこでLITALICOでは現在、支援記録をスタッフがチェックすることで、症状悪化の予兆を見つけている。
しかし、その数は1日あたり数千件もあるほか、予兆を発見するスタッフの力にも個人差がある。
また、熟練スタッフの知見を若手に伝えていくことも難しい。

そこでFRONTEOは、支援記録をKIBITでチェックし、予兆があると判断した場合はスタッフに通知するシステムを確立。このシステムはすでに現場でも利用されており、現場からは「早い段階で成果が出た」という声もあると武田氏は語る。

 また、人工知能を社会実装していくなかでは「仕事を取られるのではないか」という不安もあるが、今回のケースでは「人工知能に負けたくない」とスタッフのモチベーションが向上したとのこと。
さらに、KIBITの判断基準を知見としてスタッフが学ぶことで、「スタッフの能力もアップしている」(武田氏)。

 (4)は、がん個別化医療AIシステム(関連記事)。
これは、検査結果を基に適切と思われるオプションをKIBITが医師へ提案する「診断支援ユニット」、治療や薬剤に関する患者への説明をKIBITが支援する「インフォームドコンセント支援ユニット」、正確で信頼できる情報をKIBITが抽出することで医師は必要な情報へスムーズにアクセスできる「情報支援ユニット」で構成する。

 システム開発はがん研究会と共同で研究を進めており、最初は適用範囲を絞って主に肺がんと乳がんの領域からスタートするとのこと。その後は「より多くのがんの領域に適応させていく予定だ」とし、講演を終えた。