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デジタルアーツ(株)【2326】の掲示板 2017/07/31〜2018/06/09

【西村剛の勝負銘柄】
セキュリティー対策で需要拡大 中長期で安定の『デジタルアーツ』、さらなる値上がり益狙う
2017.11.8

 日本株市場は引き続きリスクオンの流れが続いており、日経平均株価は一時、2万2600円台まで上昇しました。

米ドル為替が一時、1ドル114円台半ばまで円安方向に振れたことが要因です。さらに、好調な中間決算を発表し、通期の見通しを上方修正した企業に資金が流入していることも好結果につながったと思います。

 総選挙が終わり、日本株市場は目立ったリスクがありません。NYダウも堅調に推移していることを考慮すると、当面は好調な地合いが継続する可能性が高いでしょう。

 このような局面では、好調な業績を背景に高値圏で推移している銘柄の、さらなる値上がり益を狙う戦略が有効です。
 私が注目したのは『デジタルアーツ』(2326)です。同社は、情報漏洩(ろうえい)を防止するためのフィルタリングソフトの開発、販売を手掛けています。

 同社を「セキュリティー対策需要の拡大で業績拡大の期待が持てる」銘柄として注目したいと考えます。大規模な個人情報漏洩問題や国内外からのサイバー攻撃の懸念など、インターネットのセキュリティーに対する関心が高まってきています。そのような背景から、企業や官公庁はセキュリティー対策への資金投入量を増やしています。
 同社が直近発表した第2四半期決算は、売上高24億6800万円(前年同期比+2・0%)、営業利益9億2200万円(同+16・8%)、当期純利益6億1800万円(同+36・1%)と増収増益を達成しました。

 前期の官公庁向け大型案件がなくなりましたが、主力商品の「i-FILTER」「m-FILTER」の販売が好調に推移。企業向け売上高が前年同期比+18・9%と業績を牽引したことで、全社の売上高は前年同期比プラスとなっています。

また、海外進出に向けた先行投資が一巡したことで採算も向上しています。国内では、引き続きセキュリティーソフトへの需要拡大が期待されています。海外事業が投資の収穫期に移行していることを考慮すると、業績は中長期的に拡大期待が持てると判断しました。

 好調な業績を背景に、株価も上昇を続けています。株価水準はPER(株価収益率)約54倍と割安感はありません。ですが、その成長性を考慮すると、中長期の上昇トレンドが継続する可能性が高いと判断しました。
 ぜひ、11月の投資戦略を考えるうえで、同社に注目してください。

 ■西村剛(にしむら・つよし) フェアトレード代表取締役。機関投資家出身で、統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1GPグランドチャンピオン大会で+200・4%、12年大会で+160・1%、13年大会で+157・0%のパフォーマンスを叩き出し、3連覇を達成。証券アナリスト検定会員。