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(株)アスカネット【2438】の掲示板 2018/06/14〜2018/07/13

>>67

個人的な感想や推測も含みますが、自分の経験も踏まえて説明してみます。

空中に浮いて見えるのはおっしゃる通り視差によるものです。
壁から少し離れて壁に向けて手を伸ばして指を立てた状態で、右目だけで見たときと左目だけで見たときとで指が重なって見える壁の位置が違いますが、脳はこの視差によって「差が大きい方が近くにある」と判断します。
空中結像も同様に、実際に空中から放たれている光を見るので、右目と左目との視差により(空中映像の方が近いので)空中に浮いているように見えるものです。

それゆえ普通のカメラ(単眼)では空中像そのものは撮影できても、その写真を見て映像が空中に浮いているようには見えません。(プレートに映像が貼りついているように見える)
意図的にパンフォーカス(近くから遠くまで全てにピントが合った状態)にしてピサの斜塔を巨人が支えているように見える写真や、手のひらに小人が乗っているように見える写真と同様の見え方ですね。
当然片目で見た場合、像は空中に浮いているようには見えないものだと考えていました。

しかし、JTBの大型プレートを使用したデモを見る機会があったので実際に試してみたところ、片目でも間違いなく空中に浮かんで見えました。
そのときは不思議だったのですが、後であれは「単眼立体視」だったのではないかと思いました。

いつだったか、ねぶた祭りの動画をできるだけ大画面にして、ねぶたが回転する様子を片目で見ると両目以上の立体感があると、ネットで少し話題になったことがありました。
単眼立体視というらしいですが、大きな物がゆっくり動くのを片目で見たとき、動きの大きいものを近くにあると脳が判断するそうです。
片目が見えないことは自然界では命に関わることですから、脳のサポートが両目のとき以上に働くのかもしれません。
両目で見たときは2Dの動画だったのに、片目で見ると確かに立体に見えたのに驚いたものです。
(ネットといえば、「ちくわしか持ってねえ」という2Dの画像が小刻みに動くと立体に見えるというGIFアニメも話題になりました。)

空中映像に話を戻しますが、カメラで撮影した静止画のように直立不動で片目で空中映像を見ていたら立体感を感じなかった可能性はあります。
自分では止まっているつもりでも微妙に動くものですし、そもそも物珍しげにあちこち動き回って見ていましたから、片目でも立体に見えたのだと思います。

視覚が不自由な方が訓練により聴力で周囲の状況を知ることができるようになる例があるようです。(エコロケーション)
片目が不自由な方も、不自由な生活を重ねられたことで、生活の上で無意識に立体感を感じられるようになっておられるのであれば(見えるもののどちらが近くにあるかが無意識に把握できるのであれば)、空中映像も空中に浮かんで見えるものと思われます。