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(株)アスカネット【2438】の掲示板 2018/06/14〜2018/07/13

先週ですが、ソニーのASKA3Dプレート(AIP)応用技術の特許出願が公開されていました。

【公開番号】 特開2018-105966
【公開日】  平成30年7月5日
【発明の名称】画像表示装置
【出願人】  ソニー株式会社

アスカネットのAIPの特許を参照して、空中結像プレート(以下AIP)の応用技術について説明されています。

●空中ディスプレイの小型化

>【発明が解決しようとする課題】
>空中像を使った表示技術は、アミューズメントや広告、医療といった様々な分野での応
>用が期待され、装置の小型化を可能とする技術が求められている。
> 以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、空中像を表示可能な小型の画像表示装置を
>提供することにある。

ハーフミラーや鏡を組み合わせて、AIP背面に必要な空間を大幅に小型化する技術です。
光の距離そのものは表と裏で同距離ですが、AIP背面に折り返しで距離を稼ぐことで、全体として小型化を可能にしています。

                       \
                        \空中映像
                         \
                        / \
                       /
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         /
 ━━━━━━━━━━━━━AIP
         \
  ┃     反射\ / ┃
 鏡┃→ → → → /  ┃元映像
  ┃← ← ← ←/← ←┃
  ┃      /透過  ┃
        /
      ハーフミラー

ハーフミラーの角度を可動式にすると、空中結像の位置を高精度に制御できるそうです。
また、上の図でいうと鏡を左右にスライドさせることで背面の距離が変化し、空中映像の飛び出し距離を任意に調整することが可能となります。

経路の一部に透過型ディスプレイを配置することで、多階層の空中結像を表示させたり、1枚の映像を元に複数の空中像を表示することもできるようです。
(鏡とハーフミラーの間に透過型ディスプレイがあると、ハーフミラーで反射する経路と、鏡に反射して折り返してハーフミラーに反射する経路の、飛び出し距離の違う2つの映像が表示される。)

レンズを組み合わせて、空中像を拡大表示する技術についても書かれています。

●マルチユーザーの空中ディスプレイ(図17、18)

AIPは元々対面カウンターのような配置で、スタッフとお客さんと別の映像を空中に見せることが可能でした。
今回の特許技術を利用して、対面(最大で上下、左右の4人)の空中ディスプレイを実現する例が提案されています。
カードゲームや、麻雀のようにテーブルを4人で囲うようなゲームに向いていると思います。

●多視点立体映像(図20)

AIPを台形にカットして、扇状に並べることで、多視点の立体映像を実現することが可能となります。

アスカネットにも「受動型3D」と呼ばれる全方位のプレートがあったと思います。(カットしたAIPを円形に繋げたもの)

多視点の空中映像を表示しようとすると、プレートの背面に視点分の複数のモニターが必要になります。
各視点の映像を空中の同位置に表示させる必要があるため、各モニターはプレートの背面の同位置に配置する必要があるのですが、現実的ではありません。

今回のようにプレート背面を小型化できれば、モニター同士が干渉せず、多視点の立体映像の表示が可能になります。

光学部品であるAIPは、他の光学部品と組み合わせて様々な効果を発揮する応用性が期待され、様々な企業や研究機関により研究が進められているものですが、ソニーも例外ではなかったようです。

数々の先進的で魅力的な製品を生み出してきたソニーですから、ASKA3Dという素材をどのように料理してくれるのか、今から楽しみです。

※特許文献より図を抜粋

(株)アスカネット【2438】 先週ですが、ソニーのASKA3Dプレート(AIP)応用技術の特許出願が公開されていました。  【公開番号】 特開2018-105966 【公開日】  平成30年7月5日 【発明の名称】画像表示装置 【出願人】  ソニー株式会社  アスカネットのAIPの特許を参照して、空中結像プレート(以下AIP)の応用技術について説明されています。  ●空中ディスプレイの小型化  >【発明が解決しようとする課題】 >空中像を使った表示技術は、アミューズメントや広告、医療といった様々な分野での応 >用が期待され、装置の小型化を可能とする技術が求められている。 > 以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、空中像を表示可能な小型の画像表示装置を >提供することにある。  ハーフミラーや鏡を組み合わせて、AIP背面に必要な空間を大幅に小型化する技術です。 光の距離そのものは表と裏で同距離ですが、AIP背面に折り返しで距離を稼ぐことで、全体として小型化を可能にしています。                         \                         \空中映像                          \                         / \                        /                       /                      /                     /                    /                   /                  /                 /                /               /              /             /            /           /          /  ━━━━━━━━━━━━━AIP          \   ┃     反射\ / ┃  鏡┃→ → → → /  ┃元映像   ┃← ← ← ←/← ←┃   ┃      /透過  ┃         /       ハーフミラー  ハーフミラーの角度を可動式にすると、空中結像の位置を高精度に制御できるそうです。 また、上の図でいうと鏡を左右にスライドさせることで背面の距離が変化し、空中映像の飛び出し距離を任意に調整することが可能となります。  経路の一部に透過型ディスプレイを配置することで、多階層の空中結像を表示させたり、1枚の映像を元に複数の空中像を表示することもできるようです。 (鏡とハーフミラーの間に透過型ディスプレイがあると、ハーフミラーで反射する経路と、鏡に反射して折り返してハーフミラーに反射する経路の、飛び出し距離の違う2つの映像が表示される。)  レンズを組み合わせて、空中像を拡大表示する技術についても書かれています。  ●マルチユーザーの空中ディスプレイ(図17、18)  AIPは元々対面カウンターのような配置で、スタッフとお客さんと別の映像を空中に見せることが可能でした。 今回の特許技術を利用して、対面(最大で上下、左右の4人)の空中ディスプレイを実現する例が提案されています。 カードゲームや、麻雀のようにテーブルを4人で囲うようなゲームに向いていると思います。  ●多視点立体映像(図20)  AIPを台形にカットして、扇状に並べることで、多視点の立体映像を実現することが可能となります。  アスカネットにも「受動型3D」と呼ばれる全方位のプレートがあったと思います。(カットしたAIPを円形に繋げたもの)  多視点の空中映像を表示しようとすると、プレートの背面に視点分の複数のモニターが必要になります。 各視点の映像を空中の同位置に表示させる必要があるため、各モニターはプレートの背面の同位置に配置する必要があるのですが、現実的ではありません。  今回のようにプレート背面を小型化できれば、モニター同士が干渉せず、多視点の立体映像の表示が可能になります。  光学部品であるAIPは、他の光学部品と組み合わせて様々な効果を発揮する応用性が期待され、様々な企業や研究機関により研究が進められているものですが、ソニーも例外ではなかったようです。  数々の先進的で魅力的な製品を生み出してきたソニーですから、ASKA3Dという素材をどのように料理してくれるのか、今から楽しみです。  ※特許文献より図を抜粋