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JT【2914】の掲示板 2018/08/02〜2018/08/12

そろそろ逃げた方がいいよ


アメリカは利上げと量的引き締めという2種類の強力な金融引き締め政策を行なっている。そして、長らく相場に居る人間には信じられないことだが、アメリカや日本の市場はそのことを気にしていないように見える。

投資銀行などでもリーマンショック後に金融に関わり始めた、下げ相場を知らない若いトレーダーが多いため、金融引き締めがどういうものか理解していないのだろう。
アメリカの金融引き締めで先ず下落したのは新興国の資産である。世界市場から資金が流出する金融引き締め相場では、先ずリスクの高い資産から下落し、先進国株式などそれよりもリスクが低いと考えられている資産クラスは最後に下落することになる。

新興国の株式と通貨が暴落していることで既に外堀は埋まっており、問題はそれがいつアメリカや日本にまで波及するのかということ
アメリカの強力な金融引き締めによって世界の様々な市場から資金が流出しているということである。日経平均やドル相場しか見ない投資家には問題がないように見えるが、それは事実ではない。

金融引き締めが世界経済に与える影響を織り込んでいるのである。上海株価指数の下落トレンドは今の所止まっていない。今日の日経平均の急落もこれが原因である。

日本株と米国株を比べれば、バブルが崩壊するときに先に下落するのは日本株の方なのである。「アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪を引く」ということである。

現在の金融市場では、セオリー通り高リスク資産から順番に下落しており、弱気相場は今のところは米国株や日経平均に到達していないが、アメリカが強力な金融引き締めによって毎月大量に資金を引き揚げ続ける限り、いずれは日本にもアメリカにも到達する。そして実を言えば、弱気相場は日本株にも既に到達しているのである。

相場の常識として、バブル崩壊時において先に下落するのは指数株や大型株よりも小型株である。

既に下落相場入りしている日本の小型株

もし日本の個別株を保有している投資家が居れば、日経平均はそれほど悪くないにもかかわらず、自分の保有株は下がっているという状況になっている人が少なくないのではないだろうか。

どういうことかと言えば、日経平均以外の株価指数であるマザーズ指数やJASDAQ指数は既にかなり下がっている