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(株)大森屋【2917】の掲示板 2015/04/28〜

今年度の海苔生産が折り返し地点を少し過ぎたが、昨年度よりも状況が悪い。まだ後半戦が残っているが栄養塩不足や病害発生で挽回の可能性は低くなっている。年連続の高騰相場がほぼ決定的だ。昨年も複数の海苔店が倒産したが、今年も厳しい見方をせざるを得ない長い海苔の歴史の中で不作や大不作もあったが、かならず埋め合わせの豊作も巡ってきた。有名な2001年の有明大不作では諫早干拓問題と関連づけて連日テレビ放映されたが、海苔に限れば翌年は豊作を越えた大豊作だった現在の高騰相場の大きな原因は海苔生産力の低下だが、これまで周期的に訪れていた豊作がないことや平年作レベルが低下していることで流通在庫が確保出来ていないこともある。その空腹状態でここ3年ぐらい入札が始まるので高値スタートとなり、それに海況の悪さ(高水温、低栄養塩、病害など)が加わりさらにヒートアップ。昔なら全国17の海苔生産県がそれなりに補完していたが、有明海以外は縮小一途で生産量1位の頼みの佐賀県は今期11%減で推移している少量でも高く売れる養殖漁家は喜んでいる。一方、買い付け側の海苔問屋、加工メーカーは値上げが追いつかない。下手に無理をすれば大赤字の状況だ。しかも、まさかの4年連続の高騰相場であり、普通に利益が出ていた2012年度(平均8円58銭)から比較すると昨年度段階で34%高となった毎年10%ずつ上昇しており、今年も昨年並の価格変遷となると12円50銭程度と予想され、45%高まで上昇する今年も値上げは不可避であり粛々と実行されるべきだが、問題は依然として各社が流通在庫を一定レベルまで確保できていないことにある。「国産が足りないなら海外産を使おう」というのが日本の乾物の歴史で、海苔も韓国産、中国産の輸入は行われている。ざっくり日本の海苔需要に対して10~15%の輸入海苔はある。逆にそれだけしかない。ほかの乾物なら最低でも50%以上が常識だ。当の中国海苔、韓国海苔は海外の和食ブームや自国消費で手一杯であり価格も高い。特定のパイプを持つ企業以外は取り扱いメリットが極めて小さいそうした海外市場の背景も国産海苔の高騰背景であり、とにかく海苔が足りないため各社が奪い合っている状態が続いている。しかも後半戦の挽回なり生産増がなければ来年も高値スタートは確定的。まったく終息メドが見えない状況にある。

(株)大森屋【2917】 今年度の海苔生産が折り返し地点を少し過ぎたが、昨年度よりも状況が悪い。まだ後半戦が残っているが栄養塩不足や病害発生で挽回の可能性は低くなっている。年連続の高騰相場がほぼ決定的だ。昨年も複数の海苔店が倒産したが、今年も厳しい見方をせざるを得ない長い海苔の歴史の中で不作や大不作もあったが、かならず埋め合わせの豊作も巡ってきた。有名な2001年の有明大不作では諫早干拓問題と関連づけて連日テレビ放映されたが、海苔に限れば翌年は豊作を越えた大豊作だった現在の高騰相場の大きな原因は海苔生産力の低下だが、これまで周期的に訪れていた豊作がないことや平年作レベルが低下していることで流通在庫が確保出来ていないこともある。その空腹状態でここ3年ぐらい入札が始まるので高値スタートとなり、それに海況の悪さ(高水温、低栄養塩、病害など)が加わりさらにヒートアップ。昔なら全国17の海苔生産県がそれなりに補完していたが、有明海以外は縮小一途で生産量1位の頼みの佐賀県は今期11%減で推移している少量でも高く売れる養殖漁家は喜んでいる。一方、買い付け側の海苔問屋、加工メーカーは値上げが追いつかない。下手に無理をすれば大赤字の状況だ。しかも、まさかの4年連続の高騰相場であり、普通に利益が出ていた2012年度(平均8円58銭)から比較すると昨年度段階で34%高となった毎年10%ずつ上昇しており、今年も昨年並の価格変遷となると12円50銭程度と予想され、45%高まで上昇する今年も値上げは不可避であり粛々と実行されるべきだが、問題は依然として各社が流通在庫を一定レベルまで確保できていないことにある。「国産が足りないなら海外産を使おう」というのが日本の乾物の歴史で、海苔も韓国産、中国産の輸入は行われている。ざっくり日本の海苔需要に対して10~15%の輸入海苔はある。逆にそれだけしかない。ほかの乾物なら最低でも50%以上が常識だ。当の中国海苔、韓国海苔は海外の和食ブームや自国消費で手一杯であり価格も高い。特定のパイプを持つ企業以外は取り扱いメリットが極めて小さいそうした海外市場の背景も国産海苔の高騰背景であり、とにかく海苔が足りないため各社が奪い合っている状態が続いている。しかも後半戦の挽回なり生産増がなければ来年も高値スタートは確定的。まったく終息メドが見えない状況にある。