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(株)ユーグレナ【2931】の掲示板 2017/09/22〜2017/10/26

>>1035

都市ゴミから作るジェット燃料の実証スタート

航空輸送部門のエネルギー消費量は世界的に増加しており、世界の航空各社はバイオジェット燃料導入への取り組みを行っている。国内では、2015年7月に2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向け、バイオジェット燃料の導入までの道筋検討委員会が設置され、取り組みが強化された。

その一端として、バイオジェット燃料を都市ごみから製造する国内初の実証設備が、日本航空㈱、宇宙航空研究開発機構(JAXA)および東洋エンジニアリング㈱などのグループにより、千葉県内に建設されることが2016年1月に公表された。この設備では、都市ごみ処理施設から発生するバイオガス(水素、一酸化炭素等)を、フィッシャー・トロプシュ(FT)法注)でジェット燃料に変換する。FT法によるジェット燃料は、現在運用されている航空機、エンジン、給油設備等に改修を加えることなく、従来の石油系ジェット燃料と混合使用できるドロップイン型のジェット燃料として、ASTM規格に定められている。

そのほか日立造船では、糖化発酵で都市ごみからエタノールやブタノールなどを作り、それを原料にしてジェット燃料グレードの炭化水素を製造するATJ燃料(Alcohol-to-Jet)研究が行われている。

このように、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会期間中に、都市ゴミ由来のジェット燃料で航空機を運航させる計画が進められている。(2016年1月)