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ペッパー株、「大化け」後低迷成長鈍化懸念で売り
            2018年2月14日 20:30[日経電子版]

ペッパーフードサービスの株価下落が続いている。立ち食いの「いきなり!ステーキ」の人気が高まり、14日発表した2017年12月期連結決算では純利益が13億円と前の期の2.3倍に拡大した。さすがにこの高成長を続けるのは難しいとの懸念から売りに押されている。

ペッパー株は14日、前日比5%安で取引を終え、約5カ月ぶりの安値圏にある。「大化け株」と呼ばれるほどの急騰を昨年、演じた反動がある。1年間で株価は8倍になり、上昇率は全上場銘柄で2番目だった。

いきなりステーキの急成長が材料視された。業態の目新しさや積極的な広告宣伝が効き、既存店売上高は17年9月には前年同月比で4割超増加。前期は業績見通しを2度上方修正し、個人投資家などの買いを集めた。

同社は一瀬邦夫社長ら創業者一族や関係会社などの株式保有比率が約4割と高い。市場での流動性は低くなりがちで、まとまった買いが入ると株価の反応は大きくなりやすい。予想PER(株価収益率)は一時、約128倍まで上昇する場面があった。

だが、株価は昨年11月後半から下げ基調に転じた。成長鈍化懸念が意識され始めたためで、実際、いきなりステーキの12月の既存店売上高は約8%増に減速した。

同社が14日発表した18年12月期の純利益見通しは前期比89%増の25億円。いきなりステーキを新規に200店出す計画で、プリペイド式の会員カード「肉マイレージカード」を使った販促の効果も見込む。人件費などコスト増の影響もあって、大幅増益を達成した前期比では伸び悩む形になってしまう。

いきなりステーキは平均客単価が2000円前後と高めな一方、「立ち食い」であるため客の回転が速いという独特の業態だ。外食業界では店舗数が少ない時に効果をあげたビジネスモデルが、出店増に伴って通じにくくなることが珍しくない。積極的な新規出店でいきなりステーキの成長を再加速できるのか、それとも別業態を開拓するのか。市場は注視している。(南雲ジェーダ)

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