ユニチカ(株)【3103】の掲示板 2017/06/13〜2018/03/29
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>>552
ユニチカ優先株の消却の見通し
ユニチカの優先株の残高と配当の推移は次の通りです。優先株の配当は利益処分ですので、当期の損益には影響がありませんが、C種優先株の配当率は6%と高く、この消却で配当原資は大幅に減少し、純資産とキャッシュにはプラスです。次に配当率の高いB種優先株の消却は来年の3月頃には公表されると思います。最後に残るA種優株の消却は2020年の春、ユニチカの記念日に合わせて、おそらく普通株の復配と同時に公表されるはずです。その理由はまた書き込みます。
ユニチカ優先株の残高と配当(百万円)
決算期 A種217億円 B種58億円 C種100億円 配当合計 備考
配当率1.20% 配当率2.374% 配当率6%
14/3/31 0 0 0 0 優先株発行2014/7/31
15/3/31 174 91 401 667
16/3/31 261 137 600 998
17/3/31 261 137 600 998
18/3/31 261 137 150 548 C種優先株消却 2017/6/30
19/3/31 261 137 0 396 B種優先株消却 2018年6月(予想)
gen***** 2017年11月20日 16:14
>>548
ユニチカの再建の経過と純資産・優先株残高の推移を簡単にまとめてみました。
①財務会計上は、純資産や自己資本から優先株の残額を控除する必要は全くありませんが、四季報は優先株の消却の可能性等を考慮し、他の銘柄と比較を容易にするために優先株の残額を純資産などから控除しています。
②ユニチカの純資産や自己資本と優先株の残高の推移は表の通りです。ユニチカは400億円近い特別損失を伴う抜本的な事業構造改革を行うために、2014年7月に375億円の優先株を発行し、経営再建を開始しました。2015年3月決算を見れば明らかですが、リストラに伴う400億円近くの特別損失を出しながら、375億円の優先株を発行することで、株主資本は292億円になりました。
③今年の6月にJIS向けの100億円の優先株を消却しました。2017年9月末時点の優先株の残額は275億円で、自己資本で消却することが可能な範囲に収まっています。
④ユニチカの業績は急回復していますので、優先株消却後の自己資本は毎年75億円から100億円増加し、PBRも自己資本比率も高まります。
⑤先程、指摘したように(自己資本-優先株)が小さければ小さいほどROE(株主資本利益率は高まります)
⑥ユニチカの再生のテンポ、つまり2018年3月期の決算予想については改めて書き込みます。
ユニチカの再建と純資産・優先株残高の推移(単位:億円)
決算期 純資産額 自己資本 株主資本 優先株残額 自己資本-優先株 備 考
2017年9月末 369 336 324 275 61 優先株100億円償却
2017年3月末 453 418 406 375 43
2016年3月末 379 346 342 375 ▲29
2015年3月末 316 284 292 375 ▲91 ユニチカ再建開始、優先株375億円発行
2014年3月末 194 155 192 0 192