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(株)レスター【3156】の掲示板 2015/04/29〜2018/02/18

>>560

まあ,ひどい話であることは事実でしょうね。
突っ込みどころ満載ですが,ポイントを要約すると,

1.Quatiusに対する売掛金の回収が難しそうなので(おそらく),売掛金を転換社債約100億円に変換。売掛金の回収困難とストレートに発表できないので,有望なQuatiusの転換社債を引き受けた,将来有望な会社で転換権の行使により,子会社化できる利益は大きいとアピール。さりげなく,売掛金と転換社債の引受代金を相殺するので,金銭支出はない,本件が業績に与える影響は軽微と付記(3/30 IR)。
2.決算の延期を発表。延期の理由は,前渡金40億円と売掛金20~40億円の回収にリスクがあることが判明したというもの。特殊な取引ではないと強調。たぶん,Quantius社関係だけど,顧客名は匿名(5/10 IR)
3.有価証券報告書の提出期限の延長の承認申請をした。あくまでも2に関する調査だが,1についても実効性や担保価値の精査をしているとさりげなく付記(6/29 IR)
4.第三者委員会の報告の要旨から,損失額が1について100億円,2について合計60億円,さらに同じような別の取引で40億円と発表(7/18 IR)

5.純資産570億円の会社で1/3が毀損
6.年間純利益30億円の会社でその6年分にあたる190億円の損失。
7.年商3000億円の会社で140億円もの売掛金の未収発生
8.そのすべてが香港子会社1社で発生。
9.IRには明記していないが,おそらく190億円のうち,160億円はQuatius関係の取引で発生したもので,120億円はQuatius社に対する売掛金の回収不能。ちなみにQuatius社は,3/30のIRによれば,円換算で年商100億円にも満たない会社なのに,なぜ100億円を超える売掛金が発生するのか。

結論として,
3/30時点では,Quatius社に対する売掛金100億円の回収不能なことは分かっていたけれど,転換社債に変えることで取りあえずその場しのぎ。
5/10時点では,転換社債のことは無視して,ある顧客(Quatius社のことと思うけれど社名は非公表)への別の売掛金20~40億円とその取引に関連して生じた前渡金40億円の回収可能性に疑義があるので,という形で決算の延期を発表。
6/29時点では,売掛金や前渡金について精査未了として有価証券報告書の提出延長申請。さりげなく,Quantius社の転換社債についても精査しているよ,と追加
7/18時点では,転換社債も売掛金もほとんど回収不能といいつつ,すべてがQuantius社関係かは口を濁した曖昧な書き方。Quantius社関係以外でも30億円の損失があったよ,とさりげなく追加。

以前,同業のエクセルで100億円か200億円の回収不能があったけれど,あれは取引先の倒産によるもので,今回よりもずっとましだった。

最小単位しか持っていないし,騒ぐような損もないけれど,ここまで姑息な形でごまかし続けている姿勢とか,これだけの問題なのに情報を小出ししかしない姿勢はさすがに腹が立つから,休みが合うようなら株主総会に出席して,問い質してみようかな。