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帝国繊維(株)【3302】の掲示板 2015/04/29〜2023/01/10

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tora3 買いたい 2017年4月25日 13:36

【帝国繊維事業概況①】

帝国繊維の事業について個人投資家として得られる情報は少ないが、ここではスパークス資料でもあまり触れられていない官公庁受注を中心に整理してみたい。
(何か情報をお持ちの方がいれば共有いただけるとありがたいです。)

近年の売上と、うち官公庁比率は以下の通り。
年 売上(億)官公庁比率
2009 235 30%
2010 262 38%
2011 249 25%
2012 338 40%
2013 328 23%
2014 350 24%
2015 278 24%
2016 251 26%
2017 280(会社予想)
2018 310(四季報予想 )
※会社予想は今期のみ、四季報に来期予想があるので付記した。

売上が突出しているのは2012~2014年だ。
これは震災後の原子力災害対策・防災対策の一時的な需要増によるものである。

注目したいのは、売上のうちの官公庁比率だ。
2010年と2012年のみが40%程度と高いが、その他の年は25%前後で推移している。

2012年は震災を受けた補正予算によって官公庁からの発注が増大した。
2013年と2014年は官公庁受注が落ち着く中、電力会社からの防災資材受注が受注を維持した形だ。

これらの3年間は特異年として考えるべきだろう。
年度予算である官公庁に対し、帝国繊維の決算は12月のため、発注時期によりずれ込みは生じ得るが、"売上300億弱、官公庁比率25%"が今の内需の巡航速度と考えられよう。

今期2017年の会社予想は、有報にある通り「民間案件のずれ込み」「官公庁補正予算案件の次年度繰越」を加味した値と考えられる。つまり直近の需要の伸びを示したものではない。

それに対して来期四季報予想は防災・テロ対策需要の伸びを織り込んだものと思われる。

投資家としては、この"防災・テロ対策需要の伸び"の大きさと蓋然性を見極めたいところだ。

ポイントは以下3点と考えている。

・官公庁受注が売上に与えるインパクト(少数の大規模案件の寄与)
・防衛・防災関連資材の需要増(特に防衛装備庁の予算見通し)
・東京オリンピックの需要増

次は、これらの各論について出来る限り整理してみたい。