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テックファームホールディングス(株)【3625】の掲示板 2017/09/02〜2017/10/31

NTTドコモは、AI=人工知能を使ってさまざまな機器を操作する音声操作の分野に参入し、今月下旬からドコモのスマートフォンやタブレット端末向けに独自の技術を活用したサービスを始めることを明らかにしました。
NTTドコモは、スマートフォンやタブレット端末向けに、利用者が声で指示を出して、音楽プレーヤーやラジオニュースの利用や、メッセージの送信、料理のレシピの検索などができるサービスを、今月下旬から順次始めます。

利用するには、専用のアプリをダウンロードする必要がありますが、NTTグループがこれまで培ってきた独自の音声認識の技術が強みで、日本語特有のあいまいな言葉遣いにも対応し、より自然なやり取りができることが特徴だとしています。

また、ドコモでは、この技術を他社が使えるようにして、ネット通販や旅行の予約サイトなどとの連携を進めていて、将来的には家電製品の操作なども行えるようにしたいとしています。

音声操作の分野では、日本語に対応した「AIスピーカー」を、アメリカのグーグルやアマゾン、それに日本の通信アプリ大手のLINEが開発していますが、スマートフォンで多くの顧客基盤を持つNTTドコモが参入することで、この分野での主導権争いがさらに激しくなりそうです。
吉澤社長「他社との連携ふやしたい」
NTTドコモの吉澤和弘社長は「肌身離さず持つスマホは家でも外でも問いかけができるので、AIスピーカーよりも優位な点がある。さまざまなサービスを提供する他社と組まなければ利便性が高まらないので、連携を増やしていきたい」と述べました。
激化するプラットフォームの主導権争い 戦略は
IT企業などが相次いで日本語に対応したAIスピーカーを開発し、自社の技術を他社の製品にも採用してもらおうという、いわゆるプラットフォームの主導権争いが激しくなっています。

これに対しNTTドコモでは、40年にわたってグループで蓄積してきた音声認識の技術を生かし、日本語のより自然な言葉遣いを武器に迎え撃とうとしています。

ドコモでは先月、東京・渋谷の施設に外部の技術者およそ30人を招き、独自の音声操作の技術についての説明会を開きました。

ドコモのAI技術は、日本語特有のあいまいな言葉遣いにも対応して会話ができることが特徴です。例えば「カツカレーが食べたいな」と食事の内容を伝えると、AIが「カロリーが高いから普通のカレーにしたら、どう?」と答え、カロリーの数値とともに食べすぎに注意する回答が自然な日本語で返ってきます。

ドコモでは、AI開発に必要なソフトを無償で提供し、ドコモの技術を導入する他社の開発負担を減らすことで、スマートフォンだけでなく、さまざまな家電製品やサービスとの連携を進めたい考えです。

NTTドコモイノベーション統括部の秋永和計担当課長は「これまで培った技術を生かして国内企業との協業を進め、消費者の利便性を高めていきたい」と話していました。