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(株)ディジタルメディアプロフェッショナル【3652】の掲示板 2018/09/15〜2018/10/01

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1位 ディジタルメディアプロフェッショナル
AI技術者 海外からも

2018/9/18 2:00 朝刊 [有料会員限定]
ディジタルメディアプロフェッショナルは、法政大学発の半導体ベンチャーとして2002年に設立した。11年の上場時には、任天堂の「ニンテンドー3DS」に使う3D画像処理技術のライセンス事業が売上高の約9割を占めていた。現在の成長の柱は自動運転向け人工知能(AI)技術だ。

AI技術を使った画像認識シミュレーションについてスタッフと話す山本社長(中)(東京都中野区)
同社の強みが自動運転に欠かせないリアルタイム処理だ。車載カメラなど末端の機器にAIによる映像解析能力を持たせる「エッジAI」という技術を顧客に提供している。

一般的なシステムでは、カメラの映像データをいったん無線ネットワークなどで、高速処理が可能なサーバーに送信し、サーバー上で解析をする。ただこれではデータの送受信に時間がかかるため、自動運転で危険を認識してAIがブレーキを指示しても間に合わない。

同社の技術はニンテンドー3DSの画像処理半導体に使われている。この技術を応用し、車載カメラのような小型の端末でも映像を高速かつ省電力で解析できる技術を磨いた。日本の大手電機メーカーや産業機器メーカーなどが顧客だ。

映像解析技術の応用範囲は広い。17年5月には自動車リース大手、住友三井オートサービスが同社の技術を採用した。自動車内に設置したドライブレコーダーが撮影した運転手の映像をAIが解析。運転手の脇見運転やスマートフォン(スマホ)を触りながらの運転といった交通事故に陥りかねない危険動作を自動で分類し、運転診断リポートを作成する。今後は映像の解析から判断まで車載機器で完結する製品を目指す。

18年3月期の売上高のうちAI関連は約4割を占め、17年3月期と比べて約3倍に増えた。ルネサステクノロジ(現ルネサスエレクトロニクス)の米国法人副社長から転じた山本達夫社長は「製造現場でAIを活用したいという意欲が急激に高まっている」と話す。

同社は設計に徹し、半導体の生産は専門工場に委託している。このため設備投資はほぼない。ただAIなど専門分野の知識を持つ人材を確保するための人件費負担が労働分配率の高さにつながっている。

国籍を問わず優秀な人材を採用しており、30人強いるエンジニアのうち、約3分の1を外国人が占める。いずれも数学や機械など専門的な知識を持つ人材だ。AI分野は特にエンジニア獲得競争が厳しいが、「国内外の優秀な人材の採用を増やしていきたい」(山本社長)という。

AI関連がけん引し、売上高は順調に増えている。山本社長は「5年後には売上高を(今期予想の8倍の)100億円規模にしたい」と意気込んでいる。