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(株)アドバンスト・メディア【3773】の掲示板 2018/09/13〜2018/10/07

病院の電子カルテ、スマホから音声入力で素早く
2018年10月4日 16:05 日経

音声認識ソフトのアドバンスト・メディアは4日、医師や看護師が音声入力で電子カルテなどの情報を記録できるサービスを始めたと発表した。病院向けに提供し、医療現場の業務改善につなげる。スマートフォン(スマホ)から簡便に入力が可能。チャット機能も搭載しており、医療スタッフ間の情報交換にも使える。

サービスの名称は「アミボイス・アイノート」。HITO病院(愛媛県四国中央市、石川賀代理事長)と共同開発した。アドバンスト・メディアの鈴木清幸社長は同日都内で記者会見し「業務負担が下がれば本来の仕事に時間を割ける。『働きがい改革』につながるサービスだ」と述べた。

専用アプリをインストールしたスマホに話しかけると音声が専用サーバーに上がり、音声認識エンジンでテキストに変換して記録する。電子カルテのほか患者の状態や医療機器の稼働状況など、多様な情報の記録に使える。スマホで撮影した画像も送信可能。当面は米アップルのスマホ「iPhone」に対応する。

手作業でスマホに入力するより2~4倍速く記録できるという。従来は現場で手書きしたメモをデスクに戻ってパソコンに入力することが多かった。スタッフごとの利用状況を記録し、労働負荷の把握にも活用できる。料金は初期導入費が税別300万円で、月額利用料が1人あたり同1500円から。3年で300施設への納入を目指す。

6月から試験導入したHITO病院では、リハビリテーション科で、患者1人あたりの電子カルテ入力に要する時間が、約70%(約2分)減少したという。

アドバンスト・メディアは音声認識ソフト最大手で自治体の議事録向けなどに納入している。病院向けでも6000施設以上を顧客に持つ。従来は電子カルテの入力など個々の作業を支援していたが、新サービスではサーバーにデータを上げることで、情報共有や作業の分担をしやすくした。