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ULSグループ(株)【3798】の掲示板 2016/10/11〜2017/03/08

「相場の福の神」として活躍するSBI証券投資調査部シニアマーケットアナリストの藤本誠之氏が注目企業の社長にインタビューし、その会社の核心に迫るシリーズ。今回はULSグループ<3798.T>の漆原茂社長です。同社は、戦略的ITコンサルティングやITソリューション事業、分散処理技術を中心としたクラウドソリューション事業を展開しています。顧客主導の開発を行うことが特徴で、高い付加価値を提供するテクノロジーベンチャー企業として定評があります。

<「攻め」のIT投資に注力>

 ——御社の事業の概要を教えてください。

 「戦略的ITに特化した企業向けのシステム構築を主力としています。システム投資には、バックオフィス業務の電子化や人事や経理関連などの業務効率化を主眼とした『守り』のIT投資の部分と、プラットホーム(ソフトが動くための基盤)作りなどの『攻め』のIT投資があります。ただ、すでに守りの投資は一巡したと考えており、企業の差別化の元になるビジネスに貢献する攻めの投資が非常に重要になると思います。先端技術を活用した『攻め』のIT投資にフォーカスしており、短い開発期間(アジャイル開発)で出来る企業はほかにはありません」

 ——事業戦略の特長を教えてください。

 「われわれのユニークな点は、(IT投資を行う)顧客側企業に入り込んで開発を行う点です。守りのIT投資では受注側が主体となるケースが多いですが、われわれの戦略的ITでは顧客のビジネスに一番近いところで少数精鋭で企業の支援を行います。『勝ち組』のIT関連企業では、守りのIT投資を減らして攻めの投資を増やしています。既に欧米では攻めのIT投資が多くなっており、今後は日本でも同様の動きが進むでしょう。こうした攻めのIT投資は『勝ち組』が顧客になっています。運用・保守などは手掛けていないにもかかわらず、リピート率は8割に達しています」

 「顧客では大手企業が中心です。例えば、過去にはANAホールディングス<9202.T>の国内線予約システム『ANA SKY WEB』の全面刷新を手掛けました。マツダ<7261.T>のグローバルでのサプライシステムチェーンの構築支援などの実績があります。このほか、アスリート向けスポーツブランド『アンダーアーマー』の正規日本ライセンシーのドーム社にはデータ分析のノウハウを提供しています」

 ——注目を集めているフィンテック(金融のIT化)でも、9月に仮想通貨取引プラットホームを展開するQUOINE(コイン)社と資本・業務提携を発表しました。

 「フィンテックに関しては、4月に『フィンテック推進室』を新たに立ち上げています。今回の業務・資本提携に関しては、新しい金融サービスのスタートアップに参加することになります。海外のブロックチェーン技術を持つ企業に出資すると同時に、弊社の持つ金融分野での専門知識や高速処理技術を組み合わせることはまさに最前線での提携であり、非常に大きな意味があります。フィンテック分野では優秀なエンジニアは少ないですが、(コイン社では)そうしたメンバーを集まっており、今後は仮想通貨以外の様々な分野へも進出していきます。また、これまでも企業への出資を行ってきましたが、新たなビジネスのスタートアップにも積極的にトライしていきたいと考えています」

【相場の福の神チェック】

宇宙戦艦ヤマト

 ULSグルプーの受け付けには、宇宙戦艦ヤマトの模型が置いています。その理由を漆原社長は、以下のように回答しています。「宇宙戦艦ヤマトは波動エンジン・コスモクリーナーというテクノロジーの差が生死を分ける世界でした。ビジネスも同じと考えます。宇宙戦艦ヤマトのように圧倒的な技術力を持った精鋭部隊がお客様を救う。そんな企業を目指している」

[ 株式新聞ニュース/KABDAS−EXPRESS ]
提供:モーニングスター社 (2016-11-14 18:35