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THE WHY HOW DO COMPANY(株)【3823】の掲示板 2017/09/30〜2017/12/18

元メジャーリーガーの岩村明憲監督率いる強豪チーム「福島ホープス」の高橋元気投手は、今季28試合に登板し、9勝をあげている。得意のストレートは最速145キロ。オフの間もストレートを中心に練習している。そこに導入しているのが、投球データを測定できる特殊なボール「テクニカルピッチ」だ。開発したのは「アクロディア」の藤崎滋夫さん。全国の野球チームをまわってテストしている。今回の計測で、ストレートの回転数が1900回に届いていないことがわかった高橋投手。加藤康介コーチは、ストレートは回転数が多いほどボールが浮き上がって見え、バッターが打ちにくくなると解説する。テクニカルピッチは1個2万円程度で、従来の公式球と質感・重さともに変わらない。高橋投手はテクニカルピッチのデータを参考に投げ方を調整し、2000回転に迫る数字を出した。 「テクニカルピッチ」を開発した藤崎さんが働く「アクロディア」は、野球ゲームなどのアプリを開発する会社だ。藤崎さんは、アプリ開発の参考にしようと野球チームの練習を見学した際に、投げ込みが主の社会人・高校生の育成風景を見て、練習を手軽にIT化できないか思い立ったという。そこで藤崎さんは、自動車やスマホなどに使われるセンサーを開発している電子部品大手「アルプス電気」に協力を依頼。本来、コルクが入っている部分にセンサーを埋め込んだ。プロ野球選手にも使ってもらいながら試行錯誤を繰り返す中で、一番の問題は耐久性だったという。 中学生の野球チーム「江戸川京葉ボーイズ」のピッチャー・平山一輝くんが、「テクニカルピッチ」で投球データを計測。回転数は1393回転だった。これを見た監督は平山くんに具体的なアドバイスを送る。すると、回転数が一気に1536回転まで上がった。この数字を見た平山くんにも気合が入ったのか、次々と投げ込みを行い、この日最高の1575回転を記録。平山くんは「自信になる。試合で勝てるよう頑張りたい」と意気込んでいた。監督も、今後の指導に活かしていきたいという。藤崎さんは、楽しくスポーツに取り組む手助けにもなればと考えている。