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東ソー(株)【4042】の掲示板 2017/07/23〜2018/04/30

08/09 11:13
◇北朝鮮リスク再び 株、投資家心理の悪化は一時的・W氏

 北朝鮮の核・ミサイル開発を巡り、金融市場で地政学リスクへの警戒感が再び強まっている。
 米紙ワシントン・ポスト(電子版)は8日、北朝鮮が核弾頭の小型化に成功したとの機密分析を米国防情報局(DIA)が7月にまとめたと報じた。
 9日の東京市場では円相場が1ドル=110円を上回る円高となり、日経平均株価も下げ幅が300円に迫る場面があった。市場関係者に今後の影響を聞いた。

<<W・野村証券エクイティ・マーケット・ストラテジスト>>
 北朝鮮リスクの高まりが株式相場に与える影響は一時的なものだろう。北朝鮮は核・ミサイル開発で米国への挑発を強めているが、実際に使用する可能性は高まっていないとみている。
 米国に一人前の国として認めさせ、援助も得ることが北朝鮮の目的と考えられるからだ。投資家心理は悪化しているが、北朝鮮の動きが米国経済に直接マイナスとはならないため影響は限定的だろう。

 8日の米市場でダウ工業株30種平均は11営業日ぶりに反落した。そもそも買われすぎだったため、北朝鮮を巡る報道が売りのきっかけになったともいえる。9日の東京市場では日経平均が下げているのは、為替相場の円高・ドル安を通じてのものだ。北朝鮮リスクの高まりがそのまま日本株の売り材料になったのではない。

 政治的には米国と北朝鮮が交渉のテーブルに着くかが重要になる。だが、北朝鮮は核・ミサイル開発をやめないと考えられるため実現しても株価上昇のきっかけにはならないだろう。むしろ8月下旬の米国の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)などのイベントが近づけば、市場の関心は米経済のファンダメンタルズと金融政策に戻るだろう。

 多くの日本企業の業績は良好だ。北朝鮮リスクで売られて割安になれば、落ち着いてからの反発が大きくなる可能性も高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕