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デンカ(株)【4061】の掲示板 2015/04/28〜2017/10/30

>>815

2017年05月25日 化学工業日報
【デンカ 特殊合成ゴム3割増強 車部品向け需要増】

 デンカは耐熱、耐油性に優れた特殊合成ゴムの生産能力を3割増強する。
 千葉工場(千葉県市原市)に重合設備を導入し、2018年中に稼働する計画。
 自動車の燃費性能を高めるターボチャージャー(過給器)用ホース素材として需要が増えており、安定供給体制を整えてホースメーカーなどの調達要請に応える。

  • >>837

    ー参考ー
    【自動車の燃費性能を高めるターボチャージャー(過給器)について】

     近年では自動車の燃費改善のための重要なツールと位置付けられ、需要が急速に伸びている。
     日本の重工2社はその世界大手メーカーで、IHIの2014年度の販売台数は591万台と前年度比で7%増え、売上高は1680億円と1割以上増える見込みだ。
     三菱重工も同17%増の630万台へと拡大。同社の事業売上高は2013年度に初めて1000億円の大台を突破し、2014年度は一気に1500億円前後にまで伸びる見通しだ。

     もともと2社は船舶用などの大型エンジン・ターボを長く手掛けてきた実績があり、その技術力を生かしてサイズの小さな自動車用ターボにも進出。IHIは独フォルクスワーゲン(VW)や独ダイムラー、トヨタ自動車やいすゞなどの日系各社、三菱重工は独BMWや仏PSAプジョー・シトロエン、VWなどが大口の納入先だ。

     自動車用ターボの世界需要は過去10年間で倍増し、すでに年間3000万台超、金額にして7000億円規模の市場になった。その過半を占める最大市場が欧州だ。

     今後は米国や中国でもターボ搭載ガソリン車の比率上昇が確実視される。「2020年までに自動車ターボの年間需要は5000万台を超える」(IHIのF執行役員・車両過給機セクター長)とも予想されている。

     IHIは今後の成長の牽引役は北米、中国市場向け。アウディやVW、ダイムラーなど欧州自動車メーカーを中心に複数のプロジェクトがあり、2016年度にはターボ事業の売上高が2000億円前後にまで増える見込み。2014~16年度の3カ年で増産投資を中心に総額250億円以上を投じる計画で、欧州や中国、北米などの能力増強に加え、国内の研究開発設備や基幹部品の生産設備を大幅に増強する計画だ。

     三菱重工では「北米や中国市場向けを中心に、大きなプロジェクトが複数決まっている」(K・SBU長)という。2014年度の販売台数見込み630万台に対し、2015年度は800万台、2016年度には年間1000万台の大台に乗る見込み。「これだけの成長分野はそうあるものではない。今後が非常に楽しみな事業だ」と、三菱重工のN・CFOは語る。

     重厚長大分野が主力の重工2社にとって、小型量産品の自動車ターボは異質な事業だが、その成長性ゆえに大きな期待が集まる。