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(株)アミューズ【4301】の掲示板 2017/06/10〜2018/05/19

2018年3月期2Q決算は、営業収入195.19億円、経常利益12.62億円。
対前年比でみると営業収入は18%減、経常利益は43%減で、この前年比較の数字をみて慌てた人たちの狼狽売りが膨らみ、地合いの悪さと相俟って、株価は大きく下げました。

さて、今回の上期決算は対前年比ではかなり悪い決算ですが、5月に発表された(前期の決算短信にある)上期業績予想をみると、営業収入194億円で対前年比19%減、経常利益は13.2億円で対前年40%減としており、減収減益予想となっています。

今回の決算を上期業績予想と比較しても、営業収入はほぼ予想通り、経常利益が5%弱の減程度と、業績予想とほぼ一致した決算で、今回の上期決算発表で急に業績悪化が判明したわけでも、ネガティブサプライズがあったわけでもありません。
今回の2Qの決算短信にも「第2四半期の業績は概ね予定通り推移」と記載されており、アミューズの認識も「概ね予想通り」で、通期業績予想も据え置きです。

アミューズの業績はアーティストの活動状況に左右されるため、メーカーや小売りなんかのように右肩上がりの業績が前提の会社ではありません。過去の業績をみても、上期と下期で業績が大きく異なるのもいつものこと。
今期は上期は大型コンサートが少なく下期に集中したため、経常利益ベースで上期13億円、下期33億円の予想を立てているということです。もし下期33億円の経常利益達成なら、半期ベースで過去2番目(2016年3月期上期の51億円が過去最高ですが、下期でみれば33億円が過去最高)の利益となります。

ちなみに同じような業態のエイベックスの決算も芳しくありませんが、こちらはパッケージ販売とデジタル配信の落ち込みによるもので、いずれもアミューズはほとんど手がけていないビジネスに起因するもの。アミューズの主戦場であるライブコンサートビジネスはエイベックスも好調でしたから、アミューズの事業環境は引き続き良好のようです。

アミューズは個人が売買の中心の株。アナリストレポートとかもほとんどないし、決算短信に目を通さないで、怪しいインターネットの株ニュース?みたいな情報で売り買い(というか、切った張ったw)しているような個人がたくさんいるから、上にも下にも極端な値動きになるのは仕方のないところです。

まぁ下期の業績は良さそうだし、来期はアミューズの創業40周年でサザンオールスターズも結成40周年で何かと注目されるし、経営陣も好業績を出したいところでしょう。今期は来期の好業績の下地作りをしている、というのはちょっと穿ちすぎでしょうかw。

地合いも悪化しているし、株価の下値がどのへんになるかは誰にもわからないけど、売りものもそのうち落ち着いてくるだろうし、来期の業績が意識され始めれば、次第に株価も戻してくるでしょう。株価は最終的には業績に連動しますからw。

市場は常に間違えるけど株価は現実。
投資は自己責任でw。