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小野薬品工業(株)【4528】の掲示板 2018/01/18〜2018/02/03

今年は、オプジーボと小野薬品の成長に転機が来ると思っている。

1.オプジーボの用法、用量の変更申請
  これは、体重あたり3mg/回の用量が体重に関係なく1回240mgに変更になること。体重が60Kgの人は180mgから240mgになる。そしてこれに合わせて、オプジーボの単価が引き下げられる。仮に30%引き下げなら、100mg36万円が25万円程度になる見込みだ。単価が下がっても用量が増加しているので、オプジーボの売上への影響は、マイナスにはならない。むしろ、海外のオプジーボ価格と比較すると米国(100mg3000ドルと推測)よりかなり安くなるし、英国(100mg1000ポンドと推測)にかなり近づく。
 一見、朝三暮四にも見えるが、海外との比較で、価格が高いイメージが改善する。
2.中国におけるオプジーボ開始
  BMS社は非小細胞肺がんを中国CFDAに昨年11月に申請した。中国の深刻な大気汚染による肺疾患から、承認は意外と速いだろう。そして患者数から年間1000億円の売り上げ(小野薬品へのロイヤルティー150億円)は早いだろう。 
3.ファーストラインへの適用
  オプジーボとヤーボイの併用が、がんのファーストラインで続々と承認される見込みだ。
  メラノーマは欧米で承認済み、日本は申請中。腎細胞がんは米国申請中で本年4月16日までに承認見込み、日 本は申請済み。非小細胞肺がんはCM227の結果待ち。頭頸部がん、胃がんなどフェーズⅢ。
  BMS社と小野薬品は、ファーストラインでどれだけ他社に先行できるかだ。
4.オプジーボの術後使用
  メラノーマにおいて、手術後に再発予防のための投与についての申請が行われた。
  今後、他のがんでも予防のための術後投与が広がるのではないか。
5.韓国、保険適用開始
  これは、あまりニュースになっていない。韓国、台湾は、日本同様に小野薬品が販売する地域。オプジーボの使用は、日本並みに承認されているが、保険適用がされないため全額自費負担だった。このためか売り上げは四半期単位で数億円レベルだった。韓国で昨年9月に初めて非小細胞肺がんが保険適用されたようだ。韓国の保険制度についてはよく分からないが、全額自費負担よりは利用が進むだろう。他のがんへの適用も拡大するだろうし、台湾でもいずれ保険適用が始まるだろう。