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小野薬品工業(株)【4528】の掲示板 2018/03/06〜2018/03/21

【関連の情報提供:がん予防ワクチン、夢ではない /国立がん研究センター分野長 中面哲也氏】

★引用:2018年3月16日 2:30 日本経済新聞Web版
⇒ ttps://r.nikkei.com/article/DGKKZO28168730V10C18A3TJN000?s=1

手術、放射線、抗がん剤に続く第4のがん治療法として免疫療法が脚光を浴びている。国立がん研究センターの中面哲也分野長は、ペプチドというたんぱく質の断片を利用して、次世代の免疫療法と期待されるワクチン療法の開発をリードする。
健康な人でも体内にがん細胞ができているが、通常は免疫細胞が見つけて排除しているので病気にならない。ところが、がん細胞が免疫細胞の攻撃を逃れる仕組みを獲得すると、がん細胞が増え始めてがんになる。
がん細胞と正常な細胞を見分けるため、がん細胞の表面にのみ出ている抗原と呼ぶたんぱく質を探した。これまでに肝細胞がんの8割で特異的に出ている「グリピカン3」や、すい臓がん、大腸がん、食道がん、乳がんなどで多く出ている「HSP105」という抗原を見つけている。これらの抗原の特徴を示すペプチドを使ったワクチン療法の開発を進めている。
グリピカン3を出す肝細胞がんを手術で切除した患者にグリピカン3の特徴を持ったペプチドを1年間に10回打った場合、1年後の再発率は24%だった。一方、手術だけのグループは52%で、再発を抑え、生存期間を延長できる可能性が示せた。
HSP105を標的にしたペプチドを進行食道がんと大腸がん患者に7日ごとに投与する初期の臨床試験も実施した。安全性が確認され、半分の患者でがん細胞を攻撃する血液中の免疫細胞も増えていた。
今、オプジーボなどの免疫チェックポイント阻害薬が注目されている。こうした薬の登場で、これまで冷ややかな目でみられてきた免疫療法を信じない人がいなくなった。だが、ペプチドを使ったワクチン療法の地位はまだ低い。
がん患者ごとに異なる抗原を特定し、それを標的にしたペプチドで治療する「個別化がんワクチン療法」の開発を急いでいる。将来、がんにならないよう予防するワクチンの完成も決して夢ではない。

【コメント】
手術、放射線、抗がん剤に続く免疫療法、オプジーボ(&ヤーボイ併用法)を追撃するキイトルーダ(併用法)、ワクチン療法等が出て、我が世の春はいつ来るのか。