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行使完了記念投稿

2014年統計では高血圧薬を服用している人の約半分は75歳以上の高齢者でした。人口比では75歳以上の高齢者は13%に過ぎません。それが10年後となると75歳以上の高齢者は人口比の40%と予測されています。
日本の医療用医薬品は年間10兆円。その最多が高血圧薬で2兆円です。高血圧薬が特殊なのは半分の1兆円が75歳以上の高齢者だということです。考えてみてください。ガンであれ、糖尿病であれ、相対的に短命になる病気なら医療費のピークは75歳以下です。それに反して高血圧は、75歳以上のほうが多く、かつ服用していれば長命可能な病気なのです。
10年後、人口は減っても減るのは子供の数で、大人の人口は減りません。75歳以上に限って見るならば、公費の保険負担割合が高いうえに人口比率は3倍になります。
単純な計算ですが、高血圧薬の医療費が今の2倍、4兆円にもなることを意味しています。
医療費が国の財政を圧迫することは大きな問題であり、とくに医療薬に占める割合が大きい高血圧薬の分野で安価な新薬を開発することは国家的大事業といってもよいでしょう。

アンジェス社が特許を得た高血圧DNAワクチンは、医療費の「抑制」にとどまらず、患者が増大しても医療費を「削減」することができる、まさに国家的要望にかなった新薬となりえると思います。服用に介護を必要とする人でも飲み忘れが多い人でも大丈夫で、しかも開発次第では1、2回の注射で死ぬまで大丈夫かもしれないのです。
こうした特許が開発資金が得られずに埋もれてしまうことを国が許すわけがありません。
したがって、仮にカテーテル事業に失敗し急落しても「アンジェス社はもうダメなのではないか」と悲観することはありません。これ以上安く買えない最後のチャンスと思って怯むことなく買い向かいましょう。

唯一気がかりなのは国内特許が審理係争中ということです。結論は1年以上先伸ばしになるかもしれませんが特許が否認されることは考えられません。いずれにしても、DNAワクチンが成功して世に出るのは10年後のことです。戦後第一次ベビーブームの世代が75歳~80歳となる、まさにそのとき高血圧DNAワクチンが完成すれば世界中に歓迎されることは間違いありません。