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アンジェス(株)【4563】の掲示板 2018/03/17〜2018/03/20

CIPOの設置による医薬・バイオ業界の知的財産戦略の高度化へ対応
  (アンジェスMG、CIPOの中本浩司に聞く 2006/9/13)
 知的財産を巡る環境の変化に対応できるように、当社はCIPO(最高知的財産責任者)を2005年に新設

その一節

 「知的財産から経営を見ること」と「経営から知的財産を見ること」の両方が重要
「知的財産から経営を見ること」はCIPOに課された重要な役割の1つである。同時に「経営から知的財産を見ること」、つまり経営の視点に基づいた知的財産の遂行・管理がCIPOの担うべき責務である。
 この観点では、個々の知的財産に関する具体的な経済性の検証が、今後重要度を増すと感じている。例えば積極的な出願戦略を進めつつ、権利化に要する費用、保有に要する維持費用などからも知的財産戦略の方向性と妥当性を具体的に検証する必要がある。2006年現在、当社は原出願ベースで約80件の特許資産を有している。事業の成長・拡大に伴い、この数は今後さらに増えるだろう。海外出願などを加味すると、急増の可能性もある。ベンチャー企業の場合、財務的な企業体力が限定されており、費用増大は深刻な経営リスクにつながる恐れがある。CIPOが中心になってこれらの特許資産を財務、技術、事業面から多角的に「目利き」して費用対効果を検証することは、経営上、不可欠である。

 当社が保有する知的財産の件数は大企業と比べると少数である。しかし、逆に言えば、1件1件の知的財産が経営や企業価値の中で占める割合は極めて高い。また、ベンチャー企業に特有の状況として外部への信用確立や資金調達の場面で知的財産が果たす役割への期待は高い。それゆえ当社は創業以来、独自の知的財産ポリシーや戦略を積極的に打ち立て、知的財産経営の実践に尽力してきた。こうした知的財産重視の企業姿勢の確立には、当社の創業者であり、かつ技術的バックボーンでもあり、現在も社外取締役として経営にも参画している大阪大学大学院教授の森下竜一氏の存在が大きかった。同氏は政府の知的財産戦略本部の本部員として、知的財産立国政策にも数々の提言を行ってきた第一人者である。

 ★森下先生はかってはスタンフォード大学で学び師事をされた方、バイオにとっての命は何かを知り尽くしている。そしての立国政策の提言者であることである。