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第一三共(株)【4568】の掲示板 2017/10/03〜2018/07/02

日経電子版より↓
第一三共が日立化成と提携 細胞医薬品の製造で
ヘルスケア 2018/3/19 16:46


 第一三共は19日、日立化成と再生医療製品の製造で提携したと発表した。臨床試験(治験)で使う薬について日立化成に製造を任せる。対象製品は非開示だが、改良した細胞を使う次世代の抗がん剤「CAR―T(カーティー)」などが候補になっているようだ。再生医療は申請にあたり、製造面についても様々な規制への適合が厳しく求められている。今後、製薬と化学などの企業間で同様の提携が増えそうだ。
 日立化成は化学品の製造で豊富なノウハウがあり医療品分野での事業拡大を狙っていた。このため、4月に稼働させる再生医療製品の新工場(横浜市)で第一三共の治験薬を製造する。今回、契約したのは単一製品の治験薬の受託製造についてだ。実際に商用化された場合、引き続き製造するかは両社で今後、検討する方針だ。
 第一三共は今後最大の成長分野としてがん治療薬を据えている。2018年度から国内初となるCAR―T療法の抗がん剤「KTE―C19」の第1相臨床試験(治験)を計画する。17年には大阪大学発ベンチャーと提携して、心不全の治療に使うiPS細胞由来の心筋シートの実用化にも乗りだした。
 ただ、CAR―Tを筆頭に、再生医療製品は製造法そのものが定まっておらず、薬の開発と並行して進める必要がある。第一三共はバイオ医薬品の自前製造に乗りだしており、国内工場に150億円を投じて増強している。日立化成に製造を委託することで自社の製造現場にかかる負担を軽減できるメリットもある。
 再生医療は申請時に多領域に渡り厳格な審査があり、関係する企業が緊密に連携する必要がある。17年にはJCRファーマが、再生医療製品の輸送システムなどを共同開発した医薬卸メディパルホールディングスと資本提携した。(山本夏樹)