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NANO MRNA(株)【4571】の掲示板 2017/08/29〜2017/09/21

>>508

(日経メディカル記事より抜粋)

進行再発乳癌に対し、パクリタキセル内包高分子ミセルであるNK105は、65mg/m2の用量では無増悪生存期間(PFS)でパクリタキセルに非劣性を示すことができない結果が、国際的なランダム化、非盲検の第III相試験から報告された。ただし、末梢性感覚ニューロパチー(PSN)のプロファイルは、パクリタキセルよりもNK105で良好だった。9月8日から12日までスペイン・マドリードで開催されている欧州臨床腫瘍学会(ESMO2017)で、埼玉医科大学国際医療センター乳腺腫瘍科の佐伯俊昭氏が発表した。

in vivoの検討では、パクリタキセルよりも抗腫瘍効果が高く、末梢神経障害は軽度であることが示されている。NK105にはポリオキシエチレンヒマシ油が含まれていないため、ステロイドや抗ヒスタミン剤などの前投与は不要である。

第III相試験の目的は、転移を有する乳癌または再発乳癌の患者を対象として、パクリタキセルに対するNK105の非劣性をPFSで検証することだった。

患者の20%以上に観察された有害反応は、NK105群では脱毛(70.6%)、PSN(52.8%)、好中球減少症(50.9%)、白血球減少症(33.6%)などで、グレード3以上の発現率は、PSNが1.4%、好中球減少症が33.6%、白血球減少症が15.9%だった。パクリタキセル群で多かったのは、脱毛(75.6%)、PSN(70.0%)、好中球減少症(48.4%)、嘔気(27.7%)などで、グレード3以上の発現率は、PSNが7.5%、好中球減少症が30.5%だった。

結果について佐伯氏は、「PSNなどの副作用をより軽減するため、NK105の用量については80mgを含め、さまざまなシミュレーションを行った。今回は65mgに減量したことにより、副作用は軽減したが、非劣性につながらなかった可能性がある」と話した。